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六十九匹 ページ34

…………

メリメリメリメリっ!!

壁が悲鳴を上げながら剥がれ落ちる。

ガシャンっ!!

電灯が落ち割れる

ガラガラッ!!

ベッドが崩れる

「違う、違う違う違う!!違うんだぁぁぁぁぁ!!!!!」
「っぐ……!!」

頭を抱えて髪を振り乱して異能を暴走させているのは神火。
緑の文字列、詰まり第三段階が無差別に攻撃を繰り出している。
裂狢は攻撃をよけることで精一杯だった。

「主っ?!!」
「避けろ偲粋!!」

偲粋が駆け付けるもやはり攻撃は止まない。

「何でこうも定期的に主が暴走しなきゃなんないんだよっ!!!!」
「俺が聞きたいっ!!」

避け続けるのも体力が持たなくなる。
お手上げ状態になった。
が、やはり止められのは彼しかいないのだ。

「神火っ?!!」

中也が慌てたように走ってきて神火を呼ぶ。
然し返事はおろか反応も示さない様子にひどく焦る。

「くそっ……」
「ぐぅっ?!」

異能によって空気全体が重くなり弾が消える。
その重い空気に潰された神火は床に崩れ落ち虚ろな目で手を伸ばす。

「私は……人間…なんだ………作られた…人外なんかじゃ…」
「あァ。手前ぇは立派な人間だ。今だって嫉妬してるじゃねえか」
「そう……だよね」

やっと落ち着きを取り戻し異能が解かれた瞬間中也に抱き付く神火。

「裂狢、偲粋。小雪の処分を頼む」
「仕方無いからやってあげるよ」
「承知した」

二人だけになった部屋で囁きだけが響く。

「大丈夫だ神火……小雪はすぐに居なくなる」
「うん……」
「お前が怖がるものは何もねぇからな…」
「うん…」

神火は中也を抱き締めながら頷いていく。


こんなに安心できる空間は他に在ろうか?


この空間が何故あの悪夢に成ってしまったのか。
これの五日後理由がわかる。

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カナzb - え!!ここにもいる!!え、スゲェ!! あ、しっかりとこの小説も堪能しやすね。ゲヘヘへ! (2020年1月24日 0時) (レス) id: a1a86ad9f2 (このIDを非表示/違反報告)
弑逆ノ桜 - 銀桜さん» 僕もすごく共感します←メチャクチャうらやましいです…… (2019年9月18日 21時) (レス) id: 2401fbbebc (このIDを非表示/違反報告)
銀桜(プロフ) - 神火ちゃんが色々と羨ましい… (2019年9月17日 0時) (レス) id: 1194b2a018 (このIDを非表示/違反報告)
弑逆ノ桜 - 銀桜さん» 有り難う御座います!!リクエスト受け付けるんでなんか思い付いたら言ってくださいね! (2019年9月11日 20時) (レス) id: 2401fbbebc (このIDを非表示/違反報告)
銀桜(プロフ) - 続編おめでとうございます。これからも更新頑張ってください! (2019年9月11日 17時) (レス) id: 1194b2a018 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:弑逆ノ桜 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/homupe2019/  
作成日時:2019年9月11日 15時

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