初めましてのメェメェメェ。【文スト 青時代 中原中也】

五匹。 ページ7

志信サイド

“とあるもの„を辿って辿り着いたのは何かの溜まり場。

「こんにちはー」
「「っ!!!!」」

私が現れたことにその場の全員は息を飲んだ。
それもそうだろう。なんたってここは…

「羊の本拠地…かい?」
「な、何でここがわかった?!」

何で…何で、ねぇ…

「なぁいしょ。彼に怒られちゃう」

無闇に力をばらすな!!…ってね。
まぁ多分だけど。

「か、彼って…誰だよ…」
「んー?君らには関係ないと思うけど…?」

じゃなくて!と私は本題に入る。

「きみ、君だよ!話が聞きたいんだ!」
「お、俺?」
「そう!メェメェ君について教えておくれよ」
「…嫌だ。」
「えー…なんでさ」
「中也は仲間だ。仲間の情報なんか売れないに決まってるだろ」
「成る程…じゃあいいや。」

そう言って私を睨んで居る彼等に背を向ける。
仕方無いから彼に直接聞こう。

帰ろうとすれば…

「ま、まて!」
「?」

止められた。

「何で中也に構うんだ?」
「気になったからだけど…?」

その答えに彼らは少しほっとして居るようだ。
不思議に思いつつ私はその場を離れた。
彼を探す前にやりたいことがあったから。

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