初めましてのメェメェメェ。【文スト 青時代 中原中也】

十二匹。 ページ16

志信サイド

お爺さんを見たとたん後ろへと飛ばれ距離ができる。

「何故わかった?そう。確かに死んだ。だがこうして蘇ったのだ!!!」
「そりゃぁ違うぜじいさん」

眼鏡を掛け準備を整えた。
そしてきっ。と爺さんを見つめ言う

「あんたは死んでんだよ。ただ動かされているだけだ。だから…私がしっかり送ってやる」
「早くしないと君のお気に入りが死んじゃうけどね」
「困るなぁ其れは。荒覇吐様について教えて貰わねぇと…」

包帯くんが笑い出してしまった。何故?
まぁいい。今は爺さんだ。

突っ込んできたのは正面。…に見せかけた上だった。
瞬間的に包帯くんの外套を引っ掴み横へと引っ張った。

肩にかかって居ただけだが体制を崩すには十分だった。

ブンッ!と屈んだ私達の頭上を鎌が通りすぎた。
直ぐ様立ち上がり腕をつかんで後退した。

「うっわわ!!」
「次来るよー」

左後ろ、真後ろ、右後ろ…たまに前。

意表を突きながら回避をしていれば…

「来いっ!!!!」
「神火ちゃん!」
「あいよっ。行ってこいっっ!!!」
「させるか!!」

包帯くんを投げたと同時に振り下ろされた鎌を蹴りで起動を反らし爺さんの体を吹っ飛ばす。

「太宰ぃぃぃ!!!!」
「中也ぁぁぁ!!!!」

空間に押し流されそうに成りながらも二人の手はがっしりとお互いを握る。

「きゃ。」
「変な勘違いすんなよ?!/しないでよ?!」

その突っ込みの直後猛烈な文字列が空間を消滅させていく。
羊くんが飛んだ。

「言ったよな?重力からは逃げられねぇって。」

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