○何れの日は ページ15
坂口side
あれから、すぐに僕とAさんは部屋を出た。
だがAさんは、今度は辻村君を連れてどこかへ行ってしまった。
騒がしい人。なのに、どこか鋭い人。
綾辻先生も、そこまで理解しているということなのだろうか。
「何の話だった」
綾辻先生はいつものように平坦と話す。
僕は言わなかった。
「……Aを舐めるととんでもないことになる」
綾辻先生から聞いたことがない言葉に、流石に驚いて「え」と声を出してしまった。
「Aの観察眼は俺を越えている。それに記憶力も常人外れだ。隠し事の1つや2つ位、相手の表情と態度で赤裸々になる」
何も言えず、沈黙が続いた。
綾辻先生が言ったことのない『衝撃』としか訳せない言葉に、僕は押されてしまったのだ。
…とんでもない人と、再開してしまったのかもしれない。
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武島排球部員+ - ありがとうございました; すっかり忘れてました(( 次から気を付けます! (2017年6月7日 18時) (レス) id: 97e2b18ddc (このIDを非表示/違反報告)
言刃(プロフ) - 良い作品ですけどオリフラ忘れてますよ! (2017年6月6日 20時) (レス) id: 5a0e5884d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:武島排球部員+ | 作成日時:2017年6月3日 22時