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Aがぎゅっと俺の服を掴む



「そんな力入れて喋らんでええで

どんだけ時間かかってもちゃんと聞くから」



頭を撫でるとAは嬉しそうに笑った




『うまく伝えられるか分からないけど...



大毅くんの記事が出て、テレビでもよくその内容を見ることが増えて、すごく自信がなくなっていったの

ドラマだってわかってても、テレビの中の2人は美男美女だしお似合いだし...嫉妬してたのかも

それに、謝りにくる事務所の方を見てたら、なんか悪いことをしてる気持ちになって...』




きっとそういうこと思わせてしまってるんやろうなとは想像してても、改めてAの口から聞くとほんまに申し訳ない気持ちでいっぱいになる



『イベントもちゃんとできるか不安だったし、でも当日マスコミが入ったら大毅くんが傷つこと言われるんじゃないかって

イベントも成功させたいし、大毅くんも傷つけたくない

どっちも失いたくなかった

どっちも諦めたくないって、頑張らなきゃって、無意識に自分で自分を追い詰めてたの


大毅くんは、私が抱え込みすぎるからっていつもちゃんと言葉にして私に寄り添ってくれてたのに、私が素直に甘えられなかった』




「でも今日はめっちゃ素直やん」




『うん。小瀧さんに言われたの』



「...小瀧?」



『小瀧さんが、自分の気持ち正直に話すことが大毅くんのためだって

あともっと周りを頼れって


倒れてみんなに心配かけちゃったけど、立ち止まってゆっくり周りを見渡すことができたおかげで、いかに自分が周りを頼れてないか、素直になれてないか、考えられた

絵麗奈さんも、千夏も来てくれて、こんなに恵まれてるんだって』



“もちろん大毅くんも”とぎゅっと抱きついてくるAは、素直すぎて心臓に悪い




「千夏さん、Aが倒れたって聞いてむっちゃ焦ってたもんな
俺が病院に行かへんって言ったら顔むっちゃ怒ってたし」




こんな感じやったで、とツノの生えた鬼のジェスチャーをすると、Aがおかしそうに笑う




俺はこの笑顔を守りたい

俺がAを笑顔にしたい




「普通ならせんでいい心配とか不安とか、そういうの出て来るかもしれへんけど、俺に守らせて欲しい

どんなことでもAの気持ちなら受け止めるから」




Aはしっかりと俺の目を見ると、微笑んだ





『私、仕事でも何でもいいからずっと大毅くんに会いたかった

だから、今日来てくれた時すごく嬉しかったし、ヒーローみたいだった!』

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bunny(プロフ) - かさん» わ、ごめんなさい...見てくれてる人がいると思ったらやる気出ます!!早くお届けできるように頑張ります! (2021年3月30日 10時) (レス) id: 9cbebb29f1 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き足りないです、お願いデスっっ更新を…(><) (2021年3月30日 3時) (レス) id: 1dc60e8858 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うさぎ | 作成日時:2021年2月6日 7時

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