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重岡side




飲みすぎて気持ち悪い




家に着いてタクシーを降りると、電話が鳴る




Aかと思ってディスプレイを見ると、マネージャーから





こんな時間に?



「...もしもし」




相当急ぎやったんかなと呑気に考えていると、マネージャーが“しげ!やばい!誕生日の日何してた!?”と凄い勢いで話す




「ちょ、ちょっと待って。」




何が言いたいのか分からず、とりあえず家に入るとスピーカーにして水を飲んだ





「ごめん、ちょっと酒入ってて

誕生日がなんやって?」









“週刊誌に写真撮られたらしい

誕生日に女性と会ってたのが記事になるって...”









え?




まさか、Aの事が...?




「待って、誕生日は俺流星と朝からずっとロケ行っててんで?そのあとは誰とも会ってへんて!」



“とにかく詳しい事は俺も分からないから明日事務所に呼ばれてる。

迎えに行くから朝一で”









Aのことかもしれない

思い当たることが多すぎる




雨の中、公園で抱きしめた時も、部屋に連れて行った時も、撮られててもおかしくない状況やった



あんなに仕事も頑張ってんのに、もし記事が出たらイベントがどうなるか...


もし相手がAやってバレたら今回の仕事からAが外されたり、最悪何かしらの処罰もあるかもしれへん





電話が終わってからしばらく呆然としていると、また携帯が鳴る


今度こそAからの着信

でも普通に話せる自信がなくて

電話が鳴り止むのを待つ



長いコールが止み、今度はLINEが届く

“何かあったの?心配だからお家着いたら連絡が欲しいです”

と、何かあったと知ってるらしかった





とりあえず心配させるのもあれやから電話はせなと通話ボタンを押そうとするが勇気が出ない




ほんまにAの事やったらどうしよ...




それでも心配してるAの顔が浮かんで、電話をかけた

1コールで出たAは、泣きそうな声で名前を呼んだ



“大毅くん!

良かった...小瀧さん、誰かと電話してて大毅くんのことでなんか慌ててたから

事故とか大毅くんに何かあったらどうしようって...”





相当不安だったのか、泣きながら何度も“良かった”というAに胸が痛くなる





「心配かけてごめんな

ちょっと仕事の事でバタついてて、何ともないからそんな泣かんといて」



“うん、ごめん...声聞いて安心した”






Aを安心させて電話を切ると、俺は一睡もできないまま朝を迎えた

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bunny(プロフ) - かさん» わ、ごめんなさい...見てくれてる人がいると思ったらやる気出ます!!早くお届けできるように頑張ります! (2021年3月30日 10時) (レス) id: 9cbebb29f1 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き足りないです、お願いデスっっ更新を…(><) (2021年3月30日 3時) (レス) id: 1dc60e8858 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うさぎ | 作成日時:2021年2月6日 7時

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