検索窓
今日:5 hit、昨日:54 hit、合計:105,733 hit

96 ページ46

ピピピピッ







『ん、』




アラームの音で目が覚めて、手探りで携帯を探してアラームを止める





「んーーー」


大毅くんも起きたのか、伸びをしている






『おはよう』


「ん、おはよう」




今日3回目のおはようだ







起きて顔を洗って歯を磨いて、乾燥機に入れっぱなしだった服を着る


まだ早いしご飯は食べずに家を出る事にした



今日はちゃんとマスクして帽子をかぶって外へ出る





大毅くんの車に乗り込むと、橋本さんのところに行った時に聴いていた曲








『この曲、前も流れてた』





「ん?あー、橋本さんのとこ行った時か」









そういえば、大毅くんが橋本さんのお店へ連れていってくれた帰りにちゃんと決心したんだっけ




“今回の仕事が終わったらちゃんと伝える”って







まだ一緒に仕事をしてる途中で、罪悪感が芽生える







大毅くんから離れるわけじゃないけど、ちゃんと終わるまでは距離をとって行動した方が良いのかもしれない









そんな事を思っていると、「なぁA?」と声をかけられる







「俺が不安で、勢いで言ってしまったっていうのもあんねんけど、Aとの仕事もあと1ヶ月くらいやし、それまでは2人で会うの...やめた方がええかなって


俺が我慢できるか分からへんけど、でもAに迷惑がかかってまうし...


Aの気持ちもちゃんと聞けて安心できたし、これからずっと一緒にいるためやったら1ヶ月くらい我慢せなって


Aが寝てからしばらく考えてた」







昨日、そんな事考えてくれてたんだ







『私も考えてた


仕事が終わるまで会うのはやめよう』








大毅くんは前を見ながら「...やな」と小さくうなずき、左手で私の手を握った









私の家に着くと、大毅くんは「はぁー...」と深いため息をついた





「やっとAと気持ちが通じたのに、しばらく会えへんとか拷問やな」





こうやって触れられへんやん...


っと握っていた手を揺らす





『私も寂しいけど、またお仕事では会えるし

...電話とかはしてもいいかな?』




「おん」





なんだか永遠の別れみたいで名残惜しくて中々手を離すことができない







「ほんまにさ、

ちゃんと連絡もするし、1ヶ月後絶対迎えに行く

つらい事とかなんか不安な事あったらちゃんと言ってや?」






『うん、分かった』





「小瀧にLINE聞かれても絶対教えたらあかんで?」




「分かった笑」






あとこれ...




.

97→←95



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (131 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
419人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なべ(プロフ) - 更新されるのを楽しみにしてます!大好きなお話です!これからも頑張ってください!! (2021年2月2日 19時) (レス) id: 2eed2100af (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うさぎ | 作成日時:2020年4月13日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。