好きになっても良いですか？2（赤） (ページ37)

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あなたside

レバニラ炒めはフライパンであたため、お豆腐は湯通ししてきのことひき肉のあんかけをのせた

汁物は残り物の野菜をいろいろ入れてお味噌汁に

机の上を片付けてお箸を並べていると、大毅くんが丁度お風呂から出てきた

『あ、お帰り

ちょうどできたよー』

温めようとキッチンに戻って火をつける

大毅くんは「いいにおい」と言いながらキッチンにきて、私は後ろから伸びてきた腕にまた抱きしめられた

今日はどうしたんだろう...

これで3回目だ

『大毅くん？』

「なぁ」

『ん？』

「こういうのされるん嫌？」

抱きしめられるのがってことかな？

そりゃ...

『嫌では...ない』

「ん」

大毅くんはそのまま私から離れて、『あー！腹減った！』とリビングに行ってしまった

えっ

今の何？？

私絶対顔赤いと思う...

ドキドキを抑えながら、料理をお皿によそってリビングへと運んだ

「うまそう！さすがやな」

『レバニラ炒めはね、疲労回復の効果があるの

お豆腐もきのこも野菜もからだにいいものばっかりだよ』

「めっちゃ元気になれそうやな

じゃあ、いただきます」

『うん、どうぞ』

ごはんを食べ始めたらいつもの大毅くんで、うまい！と言いながらどんどん食べてくれる

やっぱりこうやって美味しそうに食べてくれるの嬉しいな

「初めて飯作ってくれた日さ、俺が天然やって言ったらA怒ってたよな」

『だって天然じゃないもん』

「天然は自分で天然じゃないって言うんですー」

『もー』

こんなやりとりも懐かしく思える

あの時はまだ敬語で、大毅くんがタメ口にしよって言ってくれて、初めてAって呼ばれて、一気に距離が縮まった

「そういや今日、写真チェックしてるA見てむっちゃかっこええなぁって思った」

『え、うそ、嬉しい』

「公園で初めて会った時もしっかりした子やなーって思ったし」

『...なのにどうして天然になるの？』

ちょっとむすっとした感じで大毅くんを睨むと、前もそんなんやってたで？と笑われる

「なんでやろうなー、知れば知るほどそう思う」

『ひどい！

大毅くんは知れば知るほどよくわからないかなぁ

無邪気で子どもっぽくてかわいい感じかと思いきや、優しくて大人で、でも強引で意地悪

仕事中はクールだけどメンバーさんといる時は本当に楽しそう』