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そっとリビングのドアを開けると、大毅くんも部屋着に着替えていた




ソファに座って何かを真剣に見ている





『お風呂ありがとう』



「早ない?ちゃんとあったまったん?」



大毅くんは近づいてきて、肩にかけてたバスタオルでまた私の頭をガシガシと拭く




『う、うん!のぼせそうなくらい!』



「ほんならええけど

ソファ座っといて


あ、荷物濡れてたし中だしてもうた」



指差す先を見ると、タオルの上に私のかばんの中身が綺麗に並べられていて、かばんも拭いてくれたみたい




『ありがとう!』



「ん、手帳とか大丈夫そうやったけど確認して」






そう言うと大毅くんはリビングから出ていった






ソファに座ってかばんの中身を確認するけど意外と大丈夫そうだ



『すぐ拭いてくれたからかも』




すごく気が効くし優しいし

好きにならないわけがないよなぁ






かばんの中身が並べられてるすぐ横に、さっき大毅くんが見ていた冊子のようなものが置いてあった




台本?かな?


そっか、ドラマの撮影中だもんね








ガチャっとリビングのドアが開くと、ドライヤーを持った大毅くんが戻ってきた



コンセントを挿すと、私の後ろにまわって私の髪の毛を乾かし始めた




『だ、大毅くん??

それくらいやるよ!!』




「じっとしてて」




『でも、大毅くんも冷えてるだろうしお風呂入って??』



後ろを向いて手を掴んで制止するけど、「俺が乾かしたい。あかん?」と聞かれる





私は大毅くんに「あかん?」と言われてしまうと弱いらしい






『...じゃあ、お願いします』



大人しく前を向くと、また乾かし始めた




髪の毛や頭にずっと指が触れてて、少しくすぐったい









15分程経っただろうか


心地良すぎてうとうとしかけた頃に、ドライヤーの音が止んだ




「よし、ええで」



『ありがとう』



ちょっと照れくさくて下を向くと、大毅くんが私の髪を撫でる





「髪綺麗やな」



『大毅くんが丁寧に乾かしてくれたからだよ』





そう言うと、大毅くんもちょっと照れ臭そう





「風呂入ってくる

冷蔵庫にあるもんでなんか作ってくれへん?

Aもごはんまだやろ?」






『でも今日は約束もしてなかったし、本当に洋服が乾いたらすぐ帰るよ!

忙しいだろうし、台詞覚えたりとかあるんでしょ?

大毅くんの分だけ作るよ』




机の上の台本を指差すと、大毅くんもそれを確認する

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なべ(プロフ) - 更新されるのを楽しみにしてます!大好きなお話です!これからも頑張ってください!! (2021年2月2日 19時) (レス) id: 2eed2100af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うさぎ | 作成日時:2020年4月13日 0時

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