好きになっても良いですか？2（赤） (ページ32)

今日:7 hit、昨日:20 hit、合計:105,667 hit

82 ページ32

あなたside

忙しかった撮影が終わって、撤収作業に入る

絵麗奈「A、定時だから今日はもう直帰していいよ

最近ずっと遅いしゆっくり休んで」

確かにあとは会社に行かないといけない仕事ばかりだし、今週は特に撮影前でバタバタして忙しかった

『じゃあ...お言葉に甘えて。

お先に失礼します』

絵「うん、おつかれ」

------------

家に着いてソファに座る

せっかく早く帰れたんだからゆっくり休もうと思うけど、頭では大毅くんの事が心配でついつい考えてしまう

少しボーッとしてたのは、やっぱり疲れてたからなのかな？

とりあえず何か食べようと冷蔵庫を開けると、昨日作ったレバニラ炒め

『あ、そうだ...最近疲れてたし今日も遅くなると思って昨日レバニラ炒めをたくさん作ったんだった』

疲労回復に効果があるし

あ、疲労回復...

大毅くん疲れてるみたいだったし、ごはんちゃんと食べてるのかな

さすがに家まで持っていくのはどうかと思ったけど、どうしても今日の様子が気になってレバニラ炒めを持って家を出た

途中LINEをしたけど既読はつかない

しまった、もしかしてまだお仕事だったのかも

まぁでも会えなかったらそのまま帰ればいいし

大毅くんに出会った頃の私は、大毅くんの事になると後ろ向きというか、好きになったらだめだってブレーキをかけて、LINEをするのにも、会うのにも、本当にいいのかな？って思ってた

でも大毅くんが、一つ一つ肯定してくれて、自信をくれて

未だに悩む事はたくさんあるし後ろ向きになる事もあるけど、前向きな自分になれてる気がする

公園の手前で携帯がなる

ディスプレイを見ると大毅くんからだった

「A！今どこ！？」

電話に出ると、少し慌てた大毅くんの声

『もうすぐ公園なんだけど...今日まだお仕事かな？」

「ごめん、寝てしまってて今LINE気づいてん

家におるし迎えにいくから待ってて？」

よかった、お家にいるみたい

ホッとしたのも束の間、話していると急に頭にポツポツと冷たいものが落ちてくる

『きゃっ』

思わず悲鳴をを上げると、耳から話した携帯から「A？？どした？？」と大毅くんの声

耳にあて、雨が降ってきたことを伝える

結構降ってきた...

「すぐ行くから屋根あるとこおって！」

そう言ってすぐ電話は切れてしまった