好きになっても良いですか？2（赤） (ページ29)

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小瀧がAにLINEを聞いて、Aは教えんかったってことか

少し安心しつつも、小瀧がここまで行動してるとは思わへんかった

重「衣装さん呼んでたで」

小「Aちゃん手強いなー」

聞いてんのか聞いてへんのか、ぶつぶつ言いながらスタジオに戻っていく小瀧

うかうかしてられへんな...

スタジオに戻るとちょうど照史の撮影が終わったっぽかった

桐「しげーつぎやでー」

照史に呼ばれてカメラマンさんのところに行く

軽く打ち合わせをしてる間にセットがどんどん変わっていく

チラッとAを見ると、セット状況を確認している

これは俺のかっこよさをアピールするチャンスやな

ダサないかって？

そんなもん小瀧に取られて後悔するならちゃんと選んでもらえるようにできる努力はするやろ

そもそも小瀧は本気なんか？

遊びで誘ってるんやったら絶対あかんしな

あーなんか...腹立ってきたわ

『...さん！

重岡さん！！！』

「うわぁ！！」

急に聞こえた大きな声にハッとする

『お疲れですよね...

スタンバイいけますか？』

目の前には心配しているAの顔

「あ、ごめん。ボーッとしてたわ

ありがとう」

安心させたくて頭にポンっと手を置くとカメラの前に立つ

ん？

あかん、やってもーた

仕事中でみんな見てんのに思わず...

さりげなく周りを見渡すけど、特に気にしてなさそうやな..

Aも持っている書類を真剣にチェックしている

なんや、気にしてたんは俺だけか

焦ったわ...

まぁそれでいいはずなんやけど、焦ったり、顔赤くしたり、俺にもっと反応して欲しいと思ってしまう

なんか変態っぽいな俺

撮影が始まればプロモードというか、自然と設定に入り込める

終わってカメラマンさんに呼ばれたAがモニターを覗く

俺の写真を見てると思うと、かっこいいところを見て欲しいとか思ってたくせに恥ずかしくなる

真剣に写真をチェックするAがほんまに綺麗で、いつもはちょっと抜けてんのに今はめちゃくちゃかっこいい

スタッフ「はい、オッケーです！」

今日の仕事はこれで終わりか

Aは何時まで仕事するやろ

あー、このあと小瀧か。

小瀧のこともあんな風に真剣にチェックするんかな

嫌やけど仕事やし...

てか俺どの立場やねん

ほんま嫌んなるわ