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「...橋本さんは奥さんおるしな」


少しむすっとしながら大毅くんが呟く





『ちがっ...大毅くんの話をしてて...』




「おれ?」






しまった...


思わず言ってしまったけど、これって真っ赤になった理由が大毅くんってバラしてるようなものだ








「はい、そこまで。特製プリンちゃんと味わって食べてね」





目の前には瓶に入ったプリン






『美味しそう!これも橋本さんが作ったんですか?』



「せやねん!橋本さんはデザートもうまいから!」



「なんで重岡くんが答えるんだよ」








橋本さんがプリンを持ってきてくれて、話題は一気にプリンへ


助かった...






『大毅くん、私の料理にもどや顔だったよね』



「へぇー重岡くんAちゃんに手料理振る舞ってもらってるんだね」








...前言撤回。

ニヤニヤしてる橋本さんは絶対私の反応を楽しんでる







「Aの料理うまいんすよ!」



「がっちり胃袋を掴まれてるじゃん

じゃああとは2人でゆっくり楽しんで」








プリンはすごく美味しいけど、なんだか大毅くんを意識しすぎてゆっくり楽しめる程の余裕がない



大毅くんは美味しそうにプリンを食べている







何か話題を...





『明日ね、ななちゃんと陸くんに会うの!』




「ええなぁ、預かるん?」




『ううん、明日はお母さんの千夏とランチの予定』




「ほんまに仲えぇんやな、写真送ってや」




『うん!大毅くんはお仕事?』




「おん、昼からやけど」









やっぱり不思議な感じ


この間までテレビの中の人だったのに、こんな風に楽しく会話ができてて、一緒にごはんを食べて



でもなんか落ち着くんだよな

ずっと一緒にいる感覚








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「橋本さん、ご馳走様でした」



『ご馳走様でした。本当に美味しかったです!』







デザートも食べ終わって、立ち上がると奥の部屋から橋本さんが出てくる






「こちらこそ、重岡くんが本当に連れてきてくれるなんて...」



「あ!!その話はなしっすよ!!」






焦る大毅くんを横目に私にウインクする橋本さん



大切な人を連れてくるって話のことだよね...

どうしよう、また顔があついかも





「本当に嬉しかった。Aちゃんとまたいつでも来てね」



『絶対また来ます!』









大毅くんの大切な場所に来れて、受け入れてもらえて、すごく嬉しい



大毅くんの“大切な人”...

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なべ(プロフ) - 更新されるのを楽しみにしてます!大好きなお話です!これからも頑張ってください!! (2021年2月2日 19時) (レス) id: 2eed2100af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うさぎ | 作成日時:2020年4月13日 0時

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