好きになっても良いですか？2（赤） (ページ17)

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『おじゃましまーす..,』

「入ってきてー！」

ドアを開けると奥の方から大毅くんの声が聞こえる

玄関の鍵を閉めて廊下を進む

「ごめん！着替えてた！」

部屋着に着替えたのか、Tシャツと短パンで大毅くんがリビングのドアを開けてくれた

いつもと違う、なんだか無防備な感じがして、余計にドキドキした

『お、おじゃまします！』

「おん、いらっしゃい。

合流できて良かったわ、遅なってごめんな」

『ううん！大丈夫！！』

台所に行くと、コップにお茶を注いで出してくれた

「仕事終わりで疲れてへん？

来てくれてありがとうな」

笑顔がまぶしくて、左側のえくぼに吸い込まれそう

『大丈夫だよ！

大毅くんは？ギリギリまでお仕事だったんじゃないの？？』

「あー、思ってたよりも撮影延びてちょっと焦ったけど...Aの料理はよ食べたくて頑張った」

『ふふっ、じゃあ作ろっか』

かっこいいのに時々可愛かったりずるかったり、分かっててやってるかな？

「A」

料理をする為に立ち上がると、ふいに腕をつかまれる

「こんなコソコソと連れてくるかたちになって...ごめんな？

人来んの初めてやしどうしたら良いんかわからんかった」

大毅くんを見ると申し訳なさそうな顔

そんな...大毅くんが悪いわけじゃない

『なんか...ミッションみたいでドキドキしちゃった！

探偵とかスパイみたいじゃなかった？？』

「スパイって...Aには絶対無理。てかスパイはちゃうやろ」

『ひどい！！』

うん

これでいい

大毅くんには笑ってて欲しいな

「じゃあ...早速教えてもらおうかな、A先生」

『久しぶりの先生呼びだね』

「せやな」

目があって笑いかけると、大毅くんも優しく微笑んだ