好きになっても良いですか？2（赤） (ページ16)

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「よし、定時だ。終わり」

『え？でもこの資料がまだ...30分残業させてください！』

「そんなすぐ終わるなら私がやるよ。帰った帰った」

『...ありがとうございます。』

本当に良い先輩

私は甘える事が苦手なのかもしれない

自分の事になると鈍い...か

確かに大毅くんへの気持ちにちゃんと向き合わせてくれたのも絵麗奈さんだったな

『...れ、連絡しなきゃ』

これから大毅くんちに行くと思ったらまた緊張が...

A仕事おわりました

A大毅くんはどぉ?

既読はつかない...か

まだ終わってないのかな？

この間の電話の後、初めて会った公園で待ち合わせよと連絡がきた

やっぱりあの公園の近くに住んでるんだ

『とりあえず向かおうかな』

少しドキドキしながらも、かばんをぎゅっと握ってあの公園へ向かった

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『わぁ、なんか久しぶりだなぁ』

いつも来る時は明るいけど、夕日に照らされた公園がとても綺麗だ

ベンチに座ると、水遊びをしていた大毅くんとななちゃん、陸くんの姿を思い出す

それに...

ここでみんなでサンドイッチ食べたっけ

そんなに経ってないはずなのに、すごく懐かしく感じる

～♪

ん？電話...大毅くんからだ

『もしもし』

「顔、ニヤニヤしてんで」

『へ？どっ、どこにいるの？』

恥ずかしいっ

どこからか見られてる？

「遅なってごめん。入り口におるから、後ろからついて来れるか？」

入口を見ると大毅くんらしき人が立っている

そっか、一緒に行くわけには行かないもんね

『うん、分かった』

「ん、また後で」

電話を切り立ち上がると、大毅くんが歩きが出す

大きな背中を見つめながら少し歩くと、一つのマンションに入っていく

あそこかな？

ぴこんっ

shige602

大毅くんから...602号室ってことかな？

マンションに入るとオートロックになっていて、602を押すとエントランスのドアが開いた

ぴこんっ

shige鍵開けとくから入ってきて

行っていいんだよね...

エレベーターにのって「6」を押す

うわぁ

どうしよ、緊張してきたぁぁ

602号室の前に立って、深呼吸

ドキドキしながらそっとドアを開けた