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「A聞いてる?」
『絵麗奈さん...あ、はい!撮影の件ですよね』
あっという間の金曜日
来週の撮影に、イベントだって近づいてて頭がいっぱいなのに...
「今日なんかそわそわしてない?」
大毅くんの家に行くと思ったら緊張して、今日だけはどうしても仕事が手につかない
大事なイベント。
絶対に成功させないと...
「なに?デートとか?」
『や、あの...』
「向こうにも頑張ってもらわないといけないし、Aが存分に癒してあげたらいいと思うけどさ。
...ちゃんと気をつけなね?
クライアントには関係ないんだから。」
絵麗奈さんの言いたいこと
イベント会社のスタッフとキャストが撮られでもしたらクライアントに迷惑がかかるってこと。
やっぱり好きになったらダメだったのかも...
「ふふっ顔に出すぎだから」
絵麗奈さんに両手で顔を挟まれて、顔を上げさせられる
「ダメじゃない。」
『え?』
「ダメな訳じゃないよ?
この間、Aは人のために考えて行動できるって言ったけど、自分の事が絡むと一気に鈍くなる。
自分が我慢したり相手を優先しちゃうのが良いとこでも悪いとこでもある。」
それ...大毅くんにも同じようなことを言われた
「諦めて欲しいんじゃなくて、自分の幸せを離さず自信をもって掴んで欲しい
ただ、このタイミングで何か起こってしまったら、最終的にAは責任を感じて全てを諦めるでしょ?
そんな姿見たくないからね」
『絵麗奈さん...』
絵麗奈さんも、会ったばっかり大毅くんだって私より私のことを分かってくれてる気がする
本当に大好き...
「てかもうチュウくらいしてるのかと思ってた。
今日デートなら押し倒しすくらいしたほうがいいよ」
『え、絵麗奈さん...?さっきと言ってることが...』
「手に入れる為には強引さも...」
『打ち合わせしましょうか』
「えー」
こういうところも大好き...だな
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なべ(プロフ) - 更新されるのを楽しみにしてます!大好きなお話です!これからも頑張ってください!! (2021年2月2日 19時) (レス) id: 2eed2100af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うさぎ | 作成日時:2020年4月13日 0時