好きになっても良いですか？2（赤） (ページ13)

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『よし、やるか！』

家に帰ってしまってあった料理の本たちを机に出す

大毅くんに何ができるか考えた結果...浮かばず

もはや何もしないことがいいのかとか、考えに考え抜いて、これ

自炊するって言ってたし、作れるメニュー増やしたいって言ってたから、簡単で健康的なレシピを送ろうかなって

「あ、これこれ！簡単で美味しいんだよなぁ」

本をめくっていくと、一人暮らししたての頃を思い出す

ニラが好きって言ってたし、“ニラを入れても◎”とか、アレンジなんかも直接本に書き込んで、写メを撮る

『あんまり多すぎてもあれだし5つくらいかな』

A私のオススメレシピ!

A良かったら作ってみて!

LINEでメッセージと、さっき撮ったレシピの写メを送る

...あれ

なにかやれる事はないかって考え勢いで送ってしまったけど、急にレシピ送られたら私変な人かも

『とっ、取り消ししなきゃ！

え！もう既読ついてるじゃん！

どうしよう...』

～♪

え！！大毅くんから電話！？

一瞬迷ったけど、通話ボタンを押す。

『も、もしもし？』

「もしもし？A？電話大丈夫やった？」

『うんっ、大丈夫』

「レシピ、いっぱい送ってくれてありがとう」

やっぱりその事だよね...

『急に送りつけてちゃってごめんね...』

「手書きで色々書いてあって感動した」

『レパートリー増やしたいって言ってたし...簡単に作れるものばっかりだから是非作ってみて』

よかった

ちょっとは喜んでくれた...のかも？

「...」

『大毅くん？』

...やっぱ急に送られてきたら反応に困るよね

絶対変な子って思われたよ...

「Aは直接教えてくれへんの？？」

『へ？』

「いや...レシピだけ送られてきたって事は、そういう事なんかなって」

料理教えるって約束のこと？

なんだか、大毅くんの話す声が少し儚い感じがして、胸がぎゅっと締め付けられるような感覚におそわれた