好きになっても良いですか？2（赤） (ページ22)

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とく...べつ...

それってどういう...

「人を家に呼ぶ事なんてないし、橋本さんのとこにも連れてったんはAが初めてやし、あんな風に車で出かけたり、一緒に花火見たいって思ったり、たまに意地悪したくなんのもAだけやで」

大毅くんの優しい眼差しに心臓の音が速まる

嬉しさと、恥ずかしさと、期待しちゃダメと思ってるのに期待してしまってる私がいて、もうぐちゃぐちゃ

目を離したいのにまったく目が離せなくて、胸がきゅっと苦しくなるけど、心地よくも感じる

泣きたいわけじゃないのに、自然と涙が出そうになる

「一緒にいるだけで、あー落ち着くなーって

電話でも言ったけど、Aは俺の癒しやからさ

まぁ......俺にとってのニラ的な存在？」

...へ？

『...二ラ？』

あ、そういえばニラが好きなんだっけ

「そ、ニラ

Aはニラ」

大毅くんのニヤニヤ顔

意地悪な時の大毅くんだ

『そ、それって...喜んでいいのかな...』

「喜べや！ニラやぞ！！」

何故かドヤ顔な大毅くんに笑いがこみ上げてくる

『ふふっ』

私が笑うとそっと頭に大毅くんの温かい手が置かれる

「そうやって笑っててや

これかもずっと

何があっても俺が笑かしたる」

『...うん』

私が笑うと大毅くんも笑ってくれる

それだけ幸せを感じられる

「頭で考えて自分で結論出さんと、ちゃんと思ってる事ゆうてや？

俺にとってAはニラやねんから」

『もーー！

それ気に入ったんでしょ？

ニラと同レベルってなんか喜べないよ』

「あほか！ニラやぞニラ！」

『分かったから笑』

もう絶対に戻れない

どんな結末になったとしても、私は大毅くんが好き

「ほら、冷めてまうやん！

早よ食べよ！」

『うん！』

“何があっても俺が笑かしたる”

こんな事言ってもらえるなんて、私もう無敵だよ

何があっても、大毅くんを信じて頑張れる

『ありがとう』

「ん？」

『なんでもないっ』

私にとっても大毅くんは、とっても特別な存在だよ

まだいえないけど、

ちゃんと私の思ってる事、伝えるね。