【文豪ストレイドッグス】前略、トリップしました〔織田作之助〕

六日目 ページ7

敵のスパイとして地下牢に幽閉され、どれ程の時間が経っただろう



窓もないから、現在の時刻さえ知る事は愚か、


夜か朝かもわからないため、日数を数えることもできない



親、心配しているだろうな〜



尋問だけで、拷問されないだけましだけど、飯抜きは勘弁



ほんと、腹へって死にそう


水は飲ませてもらっているけど、何も食べなければ一週間で人は死ぬ



ああ、もうこのまま死ぬのか



何というか、現実世界にもこういうことあるんだね〜



そんなことを考えていると、こんこんとノックが聞こえてきた



鉄の扉だから、正確にはゴンゴンだけど



誰だろう



ノックなんかされたことない



そんな律義な人がこんな所に来るのかな



「ど……ぞ……」



とりあえず返事をしなくてはと声を出すと、思ったよりか細かった



あー、ほんと死ぬ



こんなことなら文ストグッズにもっと貢いどけばよかった……



ゆっくりとドアが開かれる



あのドア重いっぽいからな……



なんて、どうでも良いことが頭をよぎる



「元気か……って、そんな状態じゃ元気も出ないか」



ほんと、元気もくそもねぇよ



にしても聞いたことある声だな……



意識が朦朧としてきた



やっべ、マジで腹へった



あと眠い



なんとか顔をあげてみると、赤色が目に入った



あの日、私を撃った人かな〜？



まだわき腹痛いんだけど？



ぶん殴っていいっすか？




あー、織田作に会いたい……




二次元に行きたいな〜

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