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十五日目 ページ16

「手伝いって、片付けか」



なんの片付けかは云わないでおこう



現場見た瞬間、吐きそうになった



いきなりバンバン撃ち合う場面じゃなくて嬉しいけど、刺激が強すぎる



「これをあっちに運んで、この血痕を洗い流す」



この頃から雑用やってたのね、君



若干同情しつつ、転がっているものを運ぶ手伝いをする



慣れない血の臭いは、少しキツイ


JKになにやらせんだ


と、文句を云いたいが、云ったら即刻撃ち殺されそうなので黙っておく



マフィアって怖いね



「さくさん、ここで何あったの?」



「うちの所有物を横流ししていた連中を片付けたそうだ



というか、サクさんってなんだ?」



「あだ名」



「そうか」



うわ


マジでそういうのあんのね



そして、あだ名に対しての反応うっす…



「……嫌か?」



作業する手は止めずに織田作が聞いてきた



「んー、自分が生きてきた世界がそうだらなのかは知らないけど


こんな簡単に殺しちゃうのは嫌かな


理由がどうあれ、人を殺すのは嫌だな」



素直な気持ちをのべる


嘘ついてごまかしたって、意味ないし



画面の向こうでは、そういう世界だから人はバタバタ死んでいく



現実ではあり得ないのに



それを面白がってしまう私も私だけど、あっさり殺してしまうのも、どうかと思うけど



これが、ここでは当たり前なんだ



「お前は、何のために銃を持つんだ?」



模型銃(モデルガン)と、それによって鍛えられた銃の腕のことを聞いているのだろう



「誰かを守るために戦う姿に憧れて……かな


人を殺したいとか、そういうことじゃなくて



力がない、才能もない、何もないより、誰かを守る力が欲しいって思って



もともと、勉強が嫌いで逃げてばっかだったから、頭もよくないし



だからせめて、運動が得意な私にできることを身につけようって


努力は苦手な方だったから、何度もやめそうになったけど、でも、そのたびにその人のことを思い出してさ


私も頑張らなくちゃって思ってたら、今に至っちゃったみたいな……」



アニメではカットされてしまったが、子供たちを乗せたバスを追いかける織田作はかっこよかった



小説を書くために人を殺さないと決めた姿に憧れを抱いた


人生を変えるほどの決心をしてみたいとも思った



「……そうか


お前のあこがれる人物はきっと……」



「襲撃だ!!」



誰かの叫び声によって、織田作の言葉を最後まで聞くことはできなかった

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ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 黒い木綿豆腐さん» 出しましたwwwww気づいてくれて、嬉しいです(^^) (2018年4月28日 23時) (レス) id: 71334657d1 (このIDを非表示/違反報告)
黒い木綿豆腐 - 長谷部出てきたwwwwwww (2018年4月28日 11時) (レス) id: 795f4d5059 (このIDを非表示/違反報告)
ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 狐さん» ありがとうございます(*´∇`*)楽しみにしていてください!頑張ります(*^^*) (2017年2月18日 8時) (レス) id: 3ce566fe0c (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白いです此処からどうなるかとっても楽しみにして居ます (2017年2月18日 2時) (レス) id: 2ba1163d3b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あき | 作者ホームページ:    
作成日時:2017年1月29日 17時

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