一日目 ページ2
雪初A、高校一年生
私立の小規模校に通う、所謂オタク女子
そんな私も、あと数か月もすれば高校二年生なって、受験も迫る
今はバイトとアニメ(主に文スト)で忙しいが、そこに勉強も加わるとなると私がもう一人欲しい
「はぁ……、バイト疲れた……
でもこれも、我が愛するアニメの為、文ストの為、働くぞ！」
『おー』と、一人暗い道を歩きながら片手を突き上げる
傍から見れば変人だけど、ここは人通りが少ないので見ている人もいないだろう
「あ、そういえば、明日のバイトは何時からだっけ？」
手帳を取り出そうとカバンをあさる
ほんの少し意識から外れたスマホが、右手から滑り落ちた
「やっべ、ヒビ入ったかな？」
思いっきり地面にたたきつけられたスマホを急いで拾う
ひっくり返してみると、多少の傷はついてしまったものの、ヒビは入っていなかった
よかった、よかった
だって、かっこいい織田作の顔が見られなくなってしまうんだから
そうでなくても、ヒビだらけの画面は嫌だ
「ふぅ……
あ、やっべ、もうこんな時間」
ホッとしたのも束の間
スマホの画面が示す時刻は高校生が外を出歩ける時間終了まであともう少しという時間だった
「やっぱり、人がいないからって延長すべきじゃなかったかな〜」
母にラインを入れようとロックを解き、メッセージを送信した
「ありゃ？」
画面に出された《送信できませんでした》の文字に私は首をかしげる
バイト終わりにはちゃんと送れたのに……
「電波はしっかり四本……あれ？」
電波が立っているはずの場所には圏外の文字
わー、初めて見た
「ここ、そこそこの中心都市だよね？東京さんちのお隣だよね？
って、あれ？ここ何処？」
私が今立っている場所は、いつもの帰り道ではなく、見覚えのない裏路地
私の真横に大きなビルが聳え立ち、星の無い夜空が遠く小さい
「道間違えたのかな〜？そんなわけないか〜？」
止まっていても何か起きるはずもないので歩き出す
「あー、文ストの夢小説にこういうのあったな〜
ここ歩いてたら、ばったり取引現場に遭遇しちゃったり…」
数分前の自分に筋肉バスター食らわせたい
目の前には黒服の集団と『あ、何かこういう政治家いるよな、横領とかしてそう』って感じの小太りジジイがいた
その間にはお金らしき札束がぎっしり詰まったアタッシュケース
あ、これもうアウトなやぁーつ？
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ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 黒い木綿豆腐さん» 出しましたwwwww気づいてくれて、嬉しいです(^^) (2018年4月28日 23時) (
レス) id: 71334657d1 (このIDを非表示/違反報告)
黒い木綿豆腐 - 長谷部出てきたwwwwwww (2018年4月28日 11時) (レス) id: 795f4d5059 (このIDを非表示/違反報告)
ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 狐さん» ありがとうございます(*´∇｀*)楽しみにしていてください！頑張ります(*^^*) (2017年2月18日 8時) (レス) id: 3ce566fe0c (このIDを非表示/違反報告)
狐 - とても面白いです此処からどうなるかとっても楽しみにして居ます (2017年2月18日 2時) (レス) id: 2ba1163d3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき | 作者ホームページ：
作成日時：2017年1月29日 17時
