コミュ障だから実はチートだって言えない

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状況を整理しよう 何しろ知らない事件だ

一、依頼主は紅葉さん

二、依頼内容は「夜間の奇妙な音の原因を突き止め、解決する」こと

三、奇妙な音は夜中の十二時ぴったりに聞こえてくる



今は十時五十分。

あと十分で見回り開始だ

紅葉さんが話したことが本当なら、私達はこれからお化け退治をすることになる




...私ゴーストバ〇ターズに入った覚えないんですけど。



お化けは大の苦手だ。とてもとても怖い。お化け屋敷もホラー映画も本当に無理なのに、よく友達に付き合わされたんだよな...
私は顔に出ないから怖がってるのはみんなには気づかれないけど。






((Aちゃん顔めっちゃ青ざめてる))

──Aがそんなことを考えている間、谷崎兄弟はAをガン見していた。








(でも紅葉さんの目的が本当は依頼じゃなかったとしたら？)


そしたら大変だ。お化け退治より多分遥かに大変だ。

原作やアニメではこんなこと無かった。
紅葉さんは私達を倒そうとしているのか...？
なんでいきなり？
もっと違う目的ですか？

嗚呼、私に太宰さんや乱歩さんのような頭脳があっ
たらなぁ...

「そろそろ見回りしようか」
『あっはい！』








薄暗い廊下を懐中電灯で照らしながら進んでいく

私は電気をつけようと提案したのに、ナオミちゃんが「雰囲気が大事ですわ！」って言うからこんな不気味な感じに...ナオミちゃん...肝試しじゃないんだぞ？！(半泣き)




「お兄様っ！ナオミ、怖くて怖くて...！」
「ちょ、ナオ、ナオミ！どっどこ触ってンの！！」

『...』







これは幽霊も逃げるかなーと思っていたその時だった。




──ヤツが来たのは。(｀・ω・´)ｷﾘｯ

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