コミュ障だから実はチートだって言えない

お綺麗です ページ32

依頼人がいると言う、とある館に着いた



電車とか乗り継いで来たから結構遠いのかな？



山の奥にある、古そうだが清潔な大きい建物だった。


中に入ると...



「ああ！よく来てくれましたのう」
「そなた等は探偵社の？」


館の主だと思われる人物が 艶やかな柔らかい声で出迎えてくれた

あれ？この人


「はい、依頼を受けに来ました探偵社の谷崎です」
「妹のナオミです」






「そちらは？」


『...あっ竹中Aです...』

私がもじもじしているのが人見知りだと思ったのか(実際そうだけど)その人は微笑んで言った

「愛いのう」


『...あの、』
「なんじゃ？」

『...いえ、なんでも』



皆は気づいてないというか知ってる筈無いけど...



この人...




館の主っぽい人...





──どう見ても姐さんや...



紅葉さんや...









いやいや、





ﾅﾝﾃﾞ(  '-' )ノ)`-' )ﾔﾈﾝ






なんでポートマフィアがここにいるのん？




私が訝しげに紅葉さんを見てると、紅葉さんもこちらを見てきた

「なんじゃ？」


『...いえ、なんでも』






なんじゃ？の威圧！！！！威圧感半端ねえっす姐さん！！お綺麗だから尚更怖いっ！



「ああ、それで、依頼というのは？」

「ああ、依頼ですね？それが最近...」

あれ？口調変わった？


「この館に奇妙なことが起こっておりまして」

「はあ」

「夜になると変な音がするんですよ」

『え...』

嫌な予感がする

「こう...バシンッバシンッと。」

「『え...』」
谷崎さんと私の顔が青ざめた


ナオミちゃんは谷崎さんの青ざめた顔をみてにやけている。


「ですから夜この館を見回って、原因を見つけて解決していただけないかと...」

紅葉さんこんな口調ですらすら喋れたんですね
そして紅葉さんならそんな原因すぐに見つけられそうなもんですがね



「...あの、それについてはその手の専門の方に頼まれては？」


おっ！谷崎さん怖気付いたか？
(人のこと言えない)

「この手の話だと専門家と言っても信頼できぬ輩もいますからの...いますので。」


今ちょっとミスりましたよね！？
あっごめんなさい黙ります




紅葉さんの無言の威圧がすごい。
ミスったからってこっち見るのやめて((





でもこの様子だと私が紅葉さんを怪しんでるのバレバレなようですな...






──それにしてもポートマフィアがこの時期に探偵社にちょっかい出すなんて何が目的なんだろう？


...もしかして本当に依頼だったりする？

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