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四章 四節 ページ33

中也が侵食者を攻撃する

だが、矢張り中々当たらない

「……太宰、そこを退け」

そう言って彼方の私に突き飛ばされた

「な……今行ったら危な_______」

「大丈夫だ。俺を誰だと思ってんだ?天才小説家の太宰治だ!」

そう言って彼は穴だらけの空間に飛び込んだ

「やめるんだ!!」

そう言っても彼は聞かず、私が行こうとすると彼方の織田作と安吾に止められる

「太宰クンなら大丈夫や」

「そんな確信のないこと!」

「信じてやれよ。彼奴はお前の為に必死にしてんだよ……俺達はただ信じて応援して待つだけだ」

そう言ってサングラスの下の目は穏やかに笑った

「っ……でも」

その時、彼方の私の呻き声が聞こえた

彼の周りに黒い文字列が浮かんでいる

「っ……太宰!」

私がそう言えば彼は大層驚いた顔をした後、笑顔で立ち上がった

「太宰クン……喪失しよる」

「……やっと俺の名前を言ってくれたな」

そう言って彼は武器を構えた

「ふっざけんじゃねえぞ!バラすぞ!」

そう言って彼は真っ直ぐ武器を下ろした

「アアアア……サクノ……ケ」

そんな声が聞こえた

「……アハハハハハ!」

あ、中也止めないと

そう思って前に進むと

頭の中に光が走った

「……っ……私は」

思い出した

全部……

あ、中也止めないと彼方の私が死んでしまう

そう思って急いで中也に触れる

「敵は消滅した……ありがとう中也」

そういえば中也は口から血を少し流しながら

「手前が……礼を言うなんて……気味が悪ィ……よ」

そう言って倒れた

「太宰クン!」

そう呼ばれて振り返る

「う……此処は」

「イタタ……」

其処には、織田作と安吾が尻餅をついていた

「安吾……織田作!」

そう言えば二人は此方を見た

私は中也を芥川君に預けて二人の元に駆け寄った

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杏奴(プロフ) - こちらの小説を初期から読んでいました。完結しているようですが、番外編として文スト×文アルの短編集を執筆していただけませんか? (2020年3月17日 12時) (レス) id: 528c02e07c (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 長音_chinon_さん» ありがとうございます! (2019年10月19日 11時) (レス) id: ca9d24e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
長音_chinon_(プロフ) - 完結おめでとうございます!楽しかったです! (2019年10月18日 22時) (レス) id: a14d8293f8 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 歴史馬鹿さん» ありがとうございます! (2019年10月14日 17時) (レス) id: ca9d24e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - リュカさん» ふふふふ新作おめでとう (2019年10月13日 21時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リュカ | 作成日時:2019年10月10日 11時

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