太宰さんが連れている子【文スト】

可愛い　15 ページ18

敦side

乱歩さんがいきなり懐中時計を取り出して
「たとえば……」
「今から十秒後」
そう言っていた。

最初は良く分からなかったがその後「ふァ〜〜〜あ」と欠伸が聞こえた
そっちを見ると与謝野さんが出てきていた。
「与謝野さん」


「ああ新人の敦だね、どっか怪我してないかい？」
と聞かれたので素直に
「ええ大丈夫です」
と答えた
与謝野さんは買い出しの荷持が欲しかったみたいでその位ならいいかな？っと思っていた時期が僕にもありました。
いろいろ買って、落とすなと言われ落としたらどうなるのか気になり
「お…落としたら？」
と聞いたところ少し怖い笑みが帰って来た。
その時すれちがった赤い着物に黒髪の少女に僕は何か違和感を覚えた。

考え事をしていると僕に女性がぶつかり荷物の一番上にあった檸檬を落としてしまい檸檬を全て拾う前に男性が檸檬を踏んで転んでしまった。

「うわっ」
「大丈夫ですか！」

男性は怒って

「どうしてくれる欧州職人の特別誂えだぞ！」

お、欧州職人さんのって事は高いんじゃ……
「す、すいませんホントに……」

僕がそう謝ると同時に与謝野さんが男性の服をはたいて
「ご容赦をお怪我は？」
綺麗な笑顔で言った

男性が与謝野さんの事を蹴り
「女の癖に儂を誰だと思っている！」
「貴様らの勤め先など電話一本で潰して＿＿＿」


「女の癖に？」
与謝野さんが男性の指を握り潰しながら
「そいつは恐れ入ったねェ」
「女らしくアンタの貧相な××を踏み潰して××してやろうか？」

そう言った後与謝野さんは此方を向き
顎で来いと僕に言った

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