太宰さんが連れている子【文スト】

可愛い　11 ページ13

太宰side

「ねぇ、Aちゃん」

『何？』

「今日先帰ってくれないかい」

『むぅ、これ持って帰るの？』

「御免ね」

頬を膨らませ文句を言うAちゃん
仕方のないことなんだよね〜
これが

「少し入水したくなったのさ！」

『わかった持って帰る』

濡れるのはやだ、と呟いているAちゃん

『ねぇ太宰』

「なんだい？」

『私が...ううん何でもない』

「…そっか」

その日は別れて帰った

別れて入水といっても唯の入水だけどしながら帰っていたらなんと！
女性が亡くなってしまっていたのさ！
其処には、乱歩さんと敦君が居たのだけれども…

何てことだ
警官の一人が乱歩さんに拳銃を向けたじゃないか！

「まずい」

「！」

「行け敦君！」

「え！？」

ふぅ一件落着かな？

国木田君に教わったのか対術で警官を抑える敦君

「お、やるねぇ」

少ししか経っていないのに凄い成長だよ

警官が何かいってるけど乱歩さんの前で言い逃れって無理だよね

「逃げても無駄だよ」
「犯行時刻は昨日の早朝」
「場所はここから140米上流の造船所跡地」

「なっ、何故それを……！」

「そこに行けばある筈だ」
「君と被害者の足跡が」
「消しきれなかった血痕も」

「どうして……バレる筈ないのに……」

そこからはみんな知っての通り捕まったよ

敦君は乱歩さが能力者じゃないこと結構驚いてたんだけどね…

これこそ一件落着だね！

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