こんな文豪さんは如何でしょう?【短編集】【合作】

大嫌いな相棒兼　　中原中也【by双黒の片割れ】 ページ6

「あー…手前なんて大嫌いだ」


『そりゃどーも、私も全く同じ意見だよ』


隣を歩く中也に資料から目線を動かさず答える
何回このやり取りをしたかなんて覚えてない


そもそも数えてないけど←


「………ﾁｯ」


そしてこのやり取りの後毎回この男は
一応整っている顔を歪めて舌打ちをするのだ


「……ったく、何で首領は俺とこいつを組ませたのやら」


因みにこれもこの男の口癖みたいなモノだ
正直聞き飽きた


その他に何か言えないのだろうか


「んだとゴラ」


口に出てた様だ


まぁ気にすることはない、これが通常運転だ←


『ちゅ……小也』←


「殺すぞ」


何で言い直したと耳元で騒ぐがそれを無視して
扉を指せば変わらず文句を垂れながら鍵を開けた


『ただいま』


「おかえり」


さて、早速夕飯を作らねばとキッチンで準備を始める


『……始めたいんだが』


「始めたら良いだろ」


厳密に云えば始めれてない

何故なら中也が後ろから抱き付いて来ているからだ


「今日の晩飯は？」


『肉じゃが』


「よっしゃ」


『手伝って呉れると助かる』


「判った」


そう言うと離れると手際よく材料を切り始める


「どうした」


視線に気付いたらしく
口角を上げた


「惚れたか」


『馬鹿云え



とっくに惚れている』


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