〃＊国木田side ページ37
……
風鈴の自室に、足を踏み入れた途端のことだった
それはまさに時が止まったかのようだった。
彼女が……風鈴が、床に血を流し倒れていた。
国木田「……おいｯ!?おい!!風鈴!!大丈夫かしっかりしろ!
聞こえているなら返事をしてくれｯ…!!」
「……」
いくら呼ぼうが、叫ぼうがピクリとも動きはしない。ただ、苦しそうな顔で…肌は、いつもよりも青白く、目元には隈が出来ていて……
服から出ている至るところ頬や、手、足からは、青黒い痣が見え…所々から血が流れ、止まることを知らない。
国木田「風鈴、風鈴ｯ…!!」
何故、もっと早くに見にこなかった…
何故、俺はもっと早くに彼女を見つけることができなかった…
俺は、風鈴のこんな顔が見たいんじゃない…
社長にも皆にも、お前のことを頼まれたと言うのに…俺はｯ
『もし敦くんが、僕が、死んだら…』
ふと、風鈴が言っていた言葉が、頭をよぎった
国木田「風鈴……ｯ」
頼む…頼むから、死んだりなんて言うんじゃない！死んだりなど、俺の前から消えるなど…しないでくれｯ！
____ポタ、
瞳に溜めていた水は、俺の頬を滴り、
彼女の頬に落ちた___
「……、ｯ」
国木田「……風鈴?!」
僅かだが、彼女が、風鈴が、呻き声を上げた。
____まだ、生きている??
国木田「…風鈴ｯ!」
___まだ、間に合う……泣き言を言っている場合などではない！
するべきことを、すべきだ!!
傷に触らないよう、そっとその身体を持ち上げた
国木田「何なんだコイツは……軽い。ちゃんと食べているのか……？」
何時か、ポートマフィアに敦たちが襲われた時。彼女が云っていた。
___自分も、人の事云えてないではないか。
国木田「……クソッ、急がねば。」
___いや、きっと、数日食べていなかったのだろう。いつもより、軽い…
国木田「……済まない、少しの間……我慢しててくれ。」
玄関の鍵を閉め、走り出した。
勿論、彼女を抱えて……。
国木田「探偵社に着くまでの……辛抱だからな……!!」
自分に言い聞かせるように彼女に呟いたあと……もう1度、彼女の顔を確認したが……
「……」
相変わらず彼女の顔は、真っ青で苦しそうなままだった_____
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ユキ(プロフ) - 部活の後輩さん» コメントありがとうございます！是非読んでみてください。(´∀｀*) (2018年3月13日 0時) (
レス) id: de1da99f45 (このIDを非表示/違反報告)
部活の後輩 - 初めて2次創作のトリップ物の小説を読みましたが、読みやすく、面白かったです。他の物も読んでみようと思います！ (2018年3月12日 19時) (レス) id: fed3a9ed93 (このIDを非表示/違反報告)
羽龍 - ユキさん» マ、マジスカ…こんなヤツガレが………(光に帰る) (2016年5月15日 23時) (レス) id: 50a5462bf6 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 羽龍さん» 私でよければ。よろしくお願いします！ (2016年5月15日 23時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
羽龍 - ユキさん» はい！……あの、迷惑でなければヤツガレと友だt((…いえ、お互い頑張りましょう！ (2016年5月15日 22時) (レス) id: 50a5462bf6 (このIDを非表示/違反報告)
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