[文豪ストレイドッグス×刀剣乱舞]蒼の雪猫 (ページ37)

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猫の金平糖　２－０ページ37

捕虜室に繋がれた捕虜は、まぁ何とも益荒男を具現化したような風であった。

其れ始め、色々な男衆が繋がれて居る。

女が無い。

全くむさくるしくて何得でもないじゃない。

…ていうか、

「この量全員捌くの？」

「…ぽいね」

物理的な方でもブラックかよ。

もう終わってるじゃん。

「…まいっか。

　始めよ、…」

そう云った辺りで、私は突発的案を思い浮かばせた。

こうなら１人１人手を掛けずに済む。

時間的エコだ。

私は自然笑みを零した。

「玲」

「何？」

片手にボイスレコーダーを持ち、ぱちりと目を合わせる。

私は玲に近付いて、耳打ちした。

「ねェ…

　あいつ等、解放してあげない？」

「！？

　何言ってんのゆっきー、そんな事したら…！」

駄目に、と云いかけた所で、私はニコリ笑い口を閉ざさせた。

「いい考えが有るんだ、ね」

玲は其の笑みに、はっと目を見開いて、こくりと頷いた。

「…解った、善いよ」

～～～～～

ゆっきーは、何も言わず解放させたと思うと、水飴で見えないように同化させて体を固定させた。

「宜しくね」

捕虜達に向けた笑みは、冥界の女神様。

ぞっと凍てつく氷の笑みだった。