猫の金平糖 番外編的な物。[任務]と、2−2 ページ29
首領に私は報告してしまうと、思った。
…筋力も体力も鍛えて遣らなきゃいけないな。
〜〜↓本編戻るようです。〜〜〜
あの引き籠り、如何なっただろうか?(番外編的な物。参照)
ふ、と気になった。
「ねぇ中也。
捕虜室の惨劇者、って知ってる?」
「あァ?」
俺は少し顔を顰めた後「…其れらしき奴は見たぜ」と云う事にした。
脳裏に彼奴が浮かんでいる。
やけに朗々と響く残虐な言葉と、冷酷な拷問。
行き成り泣いて、俺が変に説教を食らって。
「中也如何したの、1人で何か変な顔して。
ついに帽子に意識が乗っ取られたのかい?」
「あァ!?」
謎。
何故?
あっさりと見せた頭脳の明晰さと、偶然見た残虐性と。
表情も何もかも元一般人だと捕虜室で印象を受けたそいつは、隠し持ちらしい。
異常な体力の脆弱さ。(番外編的な物。参照)
人の死前に、達成感が先に来る。
少し考えると、違和感しかない。
[殺して呉れよ]
捕虜室で吐いた言葉の裏が、読めない。
俺はてっきりもう、拷問で精神がやられたのかと思っていた。
「…海季に訊いてみろ」
俺は太宰に零した。
「そいつに逢いてェんだろ?
海季の機嫌が良かったら、逢わせて呉れるかも知れねェぞ」
「…其れ、私無理じゃない?」
確かに。
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作者名:月霞銀樹 | 作成日時:2017年8月23日 16時