第六十四話:VSモンゴメリ ページ30
組合が訪れた翌日。
探偵社は騒然としていた。
賢治が、消えたのだ。
それだけではない。
報道では、ポートマフィアの企業も消滅したと報じられていた。
日頃飄々としている太宰ですら、真剣な顔で画面を見つめている。
「逆らう探偵社も用済みのマフィアも凡て消す、か」
「…太宰、雅はどうした」
国木田が言い、其処で初めて皆が違和感に気付いた。
何時もは太宰の側に居る筈の少女が、いないことを。
「みやちゃんなら無事だよ。朝刊を見て、既に動き出してる」
「一人でか!?危険だ!!」
「大丈夫。念のため口腔内に発信器を埋め込んでるし、あの娘は訓練を受けてる。そう簡単にはやられやしないよ」
何せ、あの子は元マフィアだからね。
そう続けた太宰に、国木田が眉根を寄せた。
何故なら、賢治だって訓練を受けた訳では無いが、彼は戦闘系の異能力者だ。
彼が拐かされたのに、雅がやられない保証が何処に在ると言うのだ？
「くそっ！谷崎、これ以上単独で動くな、敦と組んで賢治を探せ。太宰は俺と社長室に来い、作戦会議だ！」
太宰が直ぐに立ち上がり、部屋に向かう。
国木田は向かいつつも、振り向いて周囲に言った。
「敵と接触しても迷わず逃げろ！」
ｰｰｰｰｰｰ
その、数刻後。
「やっぱ、此処なのかなあ」
交差点に、雅が佇んでいた。
何もない空中を、まるで壁でもあるかのようにペタペタと触っている。
「ん〜、一応空間の歪みみたいなのは有るんだけどねぇ。余所様の空間壊してもあれだしなぁ、もし外れてたらと思うとね」
独り言を言うせいで、周囲の人間が訝しげに見てくるが、気にしない。
「まぁ、その時はその時ね」
雅が、真っ白な手袋を嵌めた。
「異能力、霜月鬼−『地図』」
手をお椀型にする。
すると其処に、ゆらゆらと水のような物が溜まり、何かの景色が写し出される。
「お、やっぱり此処だったね」
其処には、今まさに敵の、組合の異能力者と−ルーシー・モード・モンゴメリと戦う敦と、囚われた谷崎兄妹と賢治が写し出されていた。
「ありゃ、何か捕まったの増えてるな。あっくん頑張ってるし」
他の所が見たいが、この技はそうもいかない。
これは、極身近な物が異次元に居る場合のみ、発動できる技だ。
他の者を見ようとしても、ぼやけて見れないのだ。
「…ま、これはあっくんの勝ちだね」
彼女はまだ、気付いていない。
谷崎が張った、罠に。
「…ちょっと、お手伝いしてあげる」
ふうっ、と息を吹き掛けた。
敦が持つリボンの色が、無くなる。
「たにじゃきさん、返せ」
雅の目に浮かんでいるのは、確かな怒りだった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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西 - この方角に福があるはずです
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アイカ(プロフ) - アンケート、2で1です！更新楽しみにしてます！ (2018年5月27日 11時) (
レス) id: c5df0e4c03 (このIDを非表示/違反報告)
猫音@底辺(プロフ) - アンケート両方2ですかね。更新ファイトです！あ、もし落ちありになったら太宰さんがいいです。注文多くてすいません。これからも応援してます！ (2018年4月8日 16時) (レス) id: 4738577f15 (このIDを非表示/違反報告)
冷 - Q1:1 Q2:1…ですかね…。 (2018年4月4日 11時) (レス) id: 350a847f52 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - アンケートは両方�△任�願いします！ (2018年4月2日 19時) (レス) id: cdd9e80849 (このIDを非表示/違反報告)
デュラララ！！(プロフ) - アンケートの答えQ1が�，�Q2が�△播衂爾靴泙� (2018年4月2日 2時) (レス) id: 2688be90e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亂 | 作成日時：2017年2月19日 21時
