第六十二話:組合、来たる ページ27
「るーららー♪ケェキーはーあーまいー」
雅が妙な歌を歌っている。
機嫌良く、出社している途中だ。
「ショートけーぇきぃー♪ケェキぃ♪」
因みに自作である。
「…んにゃ？」
社のドアの前まで来て、雅は首を傾げた。
何やら中が騒がしいのだ。
「…鼠でも出たのかな…ゴキブリかな…。ま、良いや。おはようございます、皆さん！」
「やァみやちゃん、お早う」
太宰がヒラリと手を振った。
「あ、だずぃーさん！やっと出てきましたね〜久し振りのシャバの空気はいかがですか」
「私別に壁の向こうに居た訳じゃ無いんだけどなぁ。おいで、お話が有るから」
ちょいちょい、と手招きされ、太宰の懐に飛び込む。
抱きついたまま、太宰を見上げるけど
「難しいお話ですか？」
「うん。最近よくうちの敦君が誘拐されてるのは知ってるだろう？」
「はい。けんしょーきん？でしたっけ？」
「そうそう。で、そのお金をかけた相手が判ったんだよ〜」
「あなや〜」
太宰と雅を並べると、いまいち緊張感に欠ける。
「で、どの辺ですかね？」
「何と吃驚、北米の『組合』」
「ほくべい？そんな所まであっくんの可愛さが…罪深…」
でも、と雅はコテリと首を傾げた。
「ギルドって言えば、共同クエスト？」
「それじゃな「た、大変です！」みやちゃんの頭？手遅れだよ」
「違います！外…！」
谷崎の慌てる声が、太宰の声を遮った。
雅と二人で窓の外を見る。
上から、轟音を立てながらヘリコプターが降りてきていた。
空気が振動し、窓が唸る。
「バラバラうるしゃー！」
「先手を打たれたね…みやちゃん、攻撃しちゃ駄目だよ」
異能でヘリコプターを墜落させようとしたが、即座に太宰が無効化した。無念である。
ｰｰｰｰｰｰ
「…ねーだずぃーさん」
「駄目だよ」
「えー」
雅が、不満げに声を上げる。
雅が張り付いている部屋では今、社長と組合の使者達が話している。
「入りたいですー」
「駄ァ目」
「ぶー」
雅が扉にコテン、と額をくっつけた。
「否、入って良いぞ」
「うわっ!?」
急に扉が開き、雅は扉を開けた人物に抱き止められた。
「初めまして、Shrine maiden。会いたかったよ、本の導き手」
「んぁ？お兄さん何方？」
「雅、離れろ。此方へ来い」
福沢が厳しい声で呼ぶ。
雅はスルリと金髪男の手から抜け出すと、福沢の隣に腰掛けた。
「何方？」
「嗚呼、これは失敬。俺はフィッツジェラルドだ。君を買い取りに来た」
「「「!?」」」
「んあー？」
雅が不思議そうに首を傾げた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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アイカ(プロフ) - アンケート、2で1です！更新楽しみにしてます！ (2018年5月27日 11時) (
レス) id: c5df0e4c03 (このIDを非表示/違反報告)
猫音@底辺(プロフ) - アンケート両方2ですかね。更新ファイトです！あ、もし落ちありになったら太宰さんがいいです。注文多くてすいません。これからも応援してます！ (2018年4月8日 16時) (レス) id: 4738577f15 (このIDを非表示/違反報告)
冷 - Q1:1 Q2:1…ですかね…。 (2018年4月4日 11時) (レス) id: 350a847f52 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - アンケートは両方�△任�願いします！ (2018年4月2日 19時) (レス) id: cdd9e80849 (このIDを非表示/違反報告)
デュラララ！！(プロフ) - アンケートの答えQ1が�，�Q2が�△播衂爾靴泙� (2018年4月2日 2時) (レス) id: 2688be90e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亂 | 作成日時：2017年2月19日 21時
