第五十四話:久しぶりの出社 ページ13
「…」
雅は無言で探偵社の扉を睨み付けた。
雅はつい先日まで、ポートマフィアに囚われていた。
太宰と共に脱走したは良いものの、昨日は二人とも仕事をサボってしまったのだ。
…非常に不味い。
「一昨日までなら赦されよう。しかし昨日は完全にサボりだからなぁ…」
烈火のごとく怒る国木田の顔が浮かぶようだ。
今日もサボりたい念にかられるが、グッと堪えた。
そんなことをしたが最後、良くて説教、悪くて減給だ。
「…そうだ…僕にはあっくんと鏡花に可愛らしい服や美味しいご飯を食べさせてあげる義務があるんだ…あんな眼鏡ごときに怯んでられるか!!」
決意した雅は、ギッと視線を鋭くした。
「お早うございま…「次はこれを着てくださいな！」…うん？」
開けるなり響いてきた声に、雅は首を傾げた。
聞き間違いで無ければ、今の声はナオミ嬢のものだった気がする。
そして目に入ってきた物に、雅は今度こそ当惑した。
「…何しとんねん、自分らぁぁぁぁぁ!?」
其処には、愛らしいワンピィスを着た鏡花が、社員に囲まれ写真を撮られていた。
「ちょ、鏡花!?何しとんねん!?」
「あら雅さん、お早うございますわ！」
「みやちゃん、おはよう。大丈夫だった？ここ数日」
「あぁお陰さんで…ってそうやないねん！」
稀にみる雅のノリツッコミである。
「何しとんのん、自分ら」
「だぁってぇ、何着せても似合うんですもの！」
「そういう問題ちゃうやろ！何鏡花を着せかえ人形にしてんねん！」
憤慨する雅の元に、鏡花がトテトテと歩いてきた。
「…似合ってない、ですか？」
「〜っ、似合ってるに決まってるだろ！ああんもう、愛らしいわ！」
雅は鏡花を力一杯抱き締め、頬擦りした…が、途中でピタリと動きを止めた。
「血ィの匂いがすんなぁ」
「…ッ!!」
「誰にやられたん？」
鏡花をゆっくりと剥がすと、顔を除き混む。
一瞬だけ戻った標準語が、再び関西弁に戻った事で、雅が相当怒っているのが判る。
「正直に言いや。…龍か？」
「…っ、はい」
「そっかぁ。頑張ったなぁ？」
良い子良い子、と雅は笑いながら鏡花の頭を優しく撫でた。
「…今ならボロ雑巾みたいにズタボロやろうし、とどめ刺しに行きましょか」
スッと笑みを消すと、出口に向かって歩き出した。
…まさか出社して僅か五分で退勤することになるとは思いもしなかったが。
「殺す。あの駄犬の牙全部引っこ抜いてやる」
「馬鹿を言うな！」
その時突如として雅の頭に拳骨が降ってきた。
その衝撃に雅が床に沈む。
ｰｰｰｰｰｰ
やっと書けた！
遅くなってすみませんでした！
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 320人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイカ(プロフ) - アンケート、2で1です！更新楽しみにしてます！ (2018年5月27日 11時) (
レス) id: c5df0e4c03 (このIDを非表示/違反報告)
猫音@底辺(プロフ) - アンケート両方2ですかね。更新ファイトです！あ、もし落ちありになったら太宰さんがいいです。注文多くてすいません。これからも応援してます！ (2018年4月8日 16時) (レス) id: 4738577f15 (このIDを非表示/違反報告)
冷 - Q1:1 Q2:1…ですかね…。 (2018年4月4日 11時) (レス) id: 350a847f52 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - アンケートは両方�△任�願いします！ (2018年4月2日 19時) (レス) id: cdd9e80849 (このIDを非表示/違反報告)
デュラララ！！(プロフ) - アンケートの答えQ1が�，�Q2が�△播衂爾靴泙� (2018年4月2日 2時) (レス) id: 2688be90e7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：亂 | 作成日時：2017年2月19日 21時
