そして今日も振り回されるのです【文豪ストレイドッグス】 (ページ28)

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23.　動揺、動揺、動揺ページ28

ああ…何処だココ

中也はガンガンとなる頭を抑えながら必死に脳を働かせる

中也「確か、昨日は…」

Aを家まで案内し、何故かそのまま飲み会になって…

太宰の糞野郎に煽られる形で飲み比べが始まって…

あ”～糞…其の後の記憶がねぇ

「ン…」

中也「！？」

声の元を辿り、横を見ると布団が人一人分盛り上がっている事に中也は気付いた

中也「は…？？」

ちょっと待てよ…？？

何で俺は裸なんだ…！？

何で今まで其処に気付かなかったンだ、俺！？

そう考えた所で思考が止まる

中也の顔が今までに見たこともない位に青ざめる

今の状況だけを取るとこうだ

1. 俺は裸の状態

2. ベッドにいる

3. 此処はAの家

4. 隣にいるのは…もしかするとのもしかして…

5.記憶ないままにヤらかしてしまった…？？

中也の頬にツウッと汗が伝う

中也は太宰同様、女遊びをよくする為かこういった知識は豊富だ

酔って、知らない女とそのままベッドインとかも今までに何度もあった

だからだろうか…考えずとも嫌でもこの状況が見て取れた

中也「まさか…っ、嫌、落ち着け…そンな事は、」

だが、酔って記憶がない為その行為を完全に否定することは出来ない

中也は頭を抱えるが、この状況下の中でまともな策を講じることも出来ない

彼はスッと息を吐き、布団に手をかけた

バッと突然翻った布団に隣にいる人物が縮こまる

「…ン、寒い…」

中也「は、…！？はぁぁあああああ！！？？」

中也の叫び声が部屋中に木霊した

中也は驚きのあまり後退し、ベッドから落ちる

すると、隣の人物もその騒がしさに目を開けた

「ん…？？あー…朝？？」

あー…頭痛い…

そう言って起き上がった人物に中也が口をパクパクさせる

中也「だっ、太宰…っ！！？？てっ手前ぇが、何で…っ！？はぁ…っ！？」

太宰と呼ばれた男はギィギィ騒ぐ声の主を辿り固まった

太宰「え…、何で中也は裸なの…？？」

そして固まったままそっと布団を捲り、自身の状態を確認する

太宰「…ま、まさか…！？えっ、は！！？？」

動揺から立ち上がった太宰も中也同様に裸であった