そして今日も振り回されるのです【文豪ストレイドッグス】 (ページ24)

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19.　好き嫌いページ24

A「あ、そう云えば…安吾君達は如何して此処に？？」

Aは運ばれてきた料理をつまみながら安吾を見る

安吾「首領が貴方に家を用意してくれました。私達は家までの案内人といった所です」

織田「良かったなA」

織田が珈琲を啜りながらAを見る

A「そうですねェ。あ、織田作君」

織田「ん？」

A「はい、あーん」

Aが織田作の口に料理を突っ込む

織田作は料理を口に突っ込まれて一瞬、唖然とするもモグモグと口を動かした

織田「おお…美味いな」

A「でしょう？？織田作君なら食べてくれると、いっ、！？」

ドヤ顔をするAを横にいる中也が叩いた

A「えー、何で叩くンですかァ」

中也「嫌いなものをコイツに食わしてンじゃねーよ。好き嫌いせずに食え」

A「ママ…」

中也「誰がママだ！！」

中也がAの頬をつねる

A「暴力反対れすよ～。太宰くーん、助けてくらさい」

頬を抓られる痛さにAは耐えられず、織田の隣に座る太宰に助けを求める

太宰「うふふ、Aちゃんの顔すごいね」

太宰も手を伸ばし、空いているAの頬を抓り始めた

A「私が好きらのは精神的苦痛であって肉体的な痛みではないれすよー」

Aの顔が嫌そうに歪み、視線で芥川に助けを求めるがスッと視線を逸らされた

鈴「ちょっと！！Aを虐めないで！！」

中也・太宰「あっ」

鈴がAの腕を引っ張り、自分のほうへ傾ける

それにより、中也達から開放されたAは助けてくれた鈴をギュウッと抱きしめる

A「鈴ぅぅぅう…」

鈴「好き嫌いするAも悪いよ」

ほら、これもちゃんと食べる！！

鈴がAの口に彼女が苦手とするものを突っ込んでいく

うっ、と顔を青白くさせていくAに織田作達が笑った

織田作「鈴は強いな」

安吾「完全に尻に敷かれてますね」

太宰「この調子じゃあ…Aちゃんは一生、鈴君には適わないだろうね」

中也「Aが鈴に甘ぇだけだろ」

芥川「…恵まれているな」

少し羨ましい…と太宰の顔をチラリと見た芥川が小さな声で呟いた