四・追われる詩人は太宰を掴む ページ5
ダザイ君からもらった地図を頼りに、ポートマフィアへ向かっていると、周りが騒がしいことに気がつきました。耳をすますと向こうの方から何やら妙な音が近づいてきます
(爆発音!)
そう思った時にはすでに遅く、すぐ横の地面が破裂して僕は吹き飛ばされてしまいました
(まずい、このままでは死ぬ)
『異能力.....晩年』
もはや祈るように能力名を唱えると、目の前がパッと白くなり、自分は爆発の少し前まで戻されていました。どうやら能力を使うことには成功したようです。
『.....こうしてはいられない!』
爆発の原因を確かめるため煙の上がる方角へと駆け出しました
その時......横に黒い人影のようなものが見えたのです。どうやらアレが爆発の原因のようです。
急いで追いかけると、急に影がこちらに向き直り、一直線に僕に向かって走ってくるではありませんか。
(殺される!)
咄嗟に身構えましたが、黒い影が襲ってくる気配はありません
私が怪訝そうな顔をすると
『.......太宰?』
黒い影が首を傾げながら話しかけてきました
なぜ、この世界に僕を知っている人がいるのでしょうか、よく見るとこの影はは全身をすっぽり黒いマントで包み、頭にはこれまた黒い帽子をちょこんと乗せている小柄な男でした。
僕は.....あまり認めたくありませんがこの男を知っています。
『.....中原さん?』
その瞬間、影が飛びついてきました
『うひょおおお太宰!本当に太宰だ!やっぱり俺以外にもこの世界に来てた奴が居たんだな!』
『なっ...中原さん!なんで中原さんがここにいるんですか!そもそもなぜこんな事をしたんですか!?』
『馬鹿野郎!爆弾なんて俺が扱えるわきゃねーだろ!俺は追われてんだよ!とっとと逃げんぞ!』
中原は僕の手を引き駆け出しました。爆発音がすぐそばでしています。
『あの....僕はポートマフィアに新しい部下を調査しにに行かなくてはいけないのですが....』
『あ?そりゃ俺の事だよ。異能がうんたらとか言って無理やり部下にされたんで逃げ出したらこのざまさ』
「そこまでだよ!」
力強い声がし、僕達が顔を上げると探偵社の一行とダザイ君が立っていました。
「済まない、こんなことに先生を巻き込んでしまって」
中原が怪訝そうに僕を見ます
『あ、この人達は仲間ですよ。もう多分大丈夫です』
こうして、中原も僕達の仲間になりました。
事後処理はダザイ君たちがやってくれたようですが、何故中原が此処にいるのか僕は不思議で仕方がありませんでした。
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澄江堂(プロフ) - 柚子の香さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2018年10月9日 20時) (レス) id: 71b66dc74a (このIDを非表示/違反報告)
柚子の香(プロフ) - すごく私の好きなやつです。文ストの文豪も、実際存在した文豪もどちらも良いですよね。更新頑張ってください! (2018年10月8日 16時) (レス) id: 174fdb4db8 (このIDを非表示/違反報告)
澄江堂(プロフ) - まんじゅうねこさん» ありがとうございます!! (2018年9月23日 13時) (レス) id: bc398cc7f1 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅうねこ - あ、やばい。此れ絶対面白いやつ…と思って見たら案の定 面白くて笑ってしまいました。← (2018年9月23日 9時) (レス) id: dd9eae3b3c (このIDを非表示/違反報告)
澄江堂(プロフ) - 白兎さん» ありがとうございます!つまらぬものですがどうぞ見てやってください (2018年9月21日 23時) (レス) id: bc398cc7f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:澄江堂 | 作者ホームページ:https://www.youtube.com/channel/UCWwB5OsADZ66MrGbmLA4euQ
作成日時:2018年9月20日 23時