[ＲＫＲＮ］綾部と私の３６５日＊3

be with you *56 ページ7

それからおよそ二週間がすぎた。






…朝。




私の部屋には今日も、
私の布団しか敷かれていない。


あれから何回か見舞いに行って
授業の話をしたり体の具合を尋ねたりした。



授業に関しては、彼のことだ、
心配するまでもなかったが←


もう熱は下がっているようなのでむしろ私が課題で三木ヱ門にお世話になったほど。





ただ、目まいや立ちくらみが起こる頻度が激しいために、ずっと休養をしている。

校医の新野先生ですら、こんなに長引く症状に驚かれていたけれど…。


A「これで、よしっ…と」




私は三木ヱ門のところに寄ろうと布団を畳んで髪を束ね、装束をまとった。

そして、スス、と自室のふすまを開けると。







A「あ」









綾部「ん」








ちょうど目の前を通りかかった綾部と目が合った。



…そういえば、綾部とは最近ずっと会っていなかった。








しかし綾部は、流したままの寝乱れ髪を肩に払いのけると、私から目をそらす。


そのままそそくさと通り過ぎようとしていたので、
私は思わず声をかけた。









A「…あ、綾部！あぁ…お早う」


綾部「ん。お早う」





綾部は私を目の端で捉えながら
それだけ言うと井戸の方へ行ってしまった。









・









A「？」





寝起きだから、だろうか。

あからさまに機嫌が悪いようだ。








私、何か気に障ることでも言ったかな。








言いようのない気持ちを抱えていると、
そのすぐ後に、綾部の同室である滝夜叉丸が出てきた。








滝夜叉丸「おぉAじゃないか−！
　 いやぁこんな朝早くに会うとは奇遇だな」



A「(うわ、この声は)げっ、滝夜叉丸お早う」



滝夜叉丸「おいっ！なんだその嫌そうな顔は！！」



A「あはは、そんなことはない(棒)」









私が愛想笑いをかます(？)と、
滝夜叉丸は腕組みをして怪訝そうにこちらを見る。





滝夜叉丸「今日も朝から三木ヱ門のやつの見舞いか？大変だな」


A「何の、同室として世話になっているからな」




歩きながら私が答えると、
滝夜叉丸はまたべらべらと何やら話し出す。



まさか朝から滝夜叉丸に会うとは。不運の前兆なのか！

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≪今日のラッキーアクション≫

自分の自慢話を誰かに語りまくれ！！３時間語れれば合格。

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