be with you *90 ページ41
背の痛みは和らいだものの、今度はお腹に異常が←
私は膝に顔をうずめる。隣に座っている綾部は…欠伸をしていた。
A「う、お腹すいた…限界」
綾部「じゃあ昼食でもとってから出発するー？」
A「昼食て。たぬき汁でも食べるのか？」
私が軽く笑いながら言うと、
綾部「たぬき汁は美味しくないよー？ウサギの肉の方が((」
A「ちょ、…」
綾部「それに竹谷先輩はこの前、カブトムシの幼虫を火で炙って食べ((((」
A「やめんか！」←
そう言いながら耳を塞ぐ私をよそに、
綾部は何事もなかったかのように兵糧丸を口に放り込む。
A「ってやっぱり兵糧丸…こんなに小さな粒で大丈夫なのか」
綾部「一日で二十粒ぐらい食べれば平気」
…え、こんなチョ○ボールみたいなので！？
食堂のおばちゃんが作る
『鯖の味噌煮定食』のことを思い出して、思わず喉が鳴った。
私が疑わしげにチョ○ボ…いや、兵糧丸を眺めていると。
綾部に「ねぇ」と真面目な声で話しかけられた。
何を考えているのか、ジッと一点を見据えている。
A「何だ、綾部」
私が応じると綾部は、
それ、と指を立てた。
綾部「そう、それ。A、僕の名前知ってるの」
A「綾部でしょうが」
綾部「まぁ…そうなんだけど」
A「綾部喜八郎…だよな。あれ、もしや間違えてた！？」
綾部は無表情ながら、
何やら言いにくそうに口をつぐんだ。
私が不審がって顔を覗き込むと、綾部はぷい、と顔を背けてしまう。
返ってきたのはめっぽう不機嫌な声だけだ。
綾部「もういいよ。面倒ー」
A「はぁ？」
綾部が言わんとしていることが全く見えなかったので、
私も一緒になって顔をしかめた。
綾部は何かを一から説明しようとするとき、
それが面倒臭いことに気づいてか、急に口をつぐんだり、同じ単語を繰り返すことが多々ある。←
綾部の感情をその表情から測ることは、
誰しも容易なことではない。
・
・
ただ、今だからこそ聞きたかったことが、
一瞬私の頭をよぎった。
滝夜叉丸と一度だけ話したことがある、あのこと。
こんな鬼気迫った時に聞くようなことでは決して無い。
だけれど、気づけば口を開いていた。
A「…なぁ、綾部」
綾部の、やや灰がかった黒い双眸が私に向けられる。
be with you *91→←be with you *89
≪今日のラッキーアクション≫
自分の自慢話を誰かに語りまくれ！！３時間語れれば合格。
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サラスティー(プロフ) - ももりんさん» ももりんさん、ありがとうございます…！戦闘シーンは私自身頑張ったところだったので（笑）とても嬉しいです！応援していただき感謝です…！！ (2015年3月27日 16時) (
レス) id: 74dfc3bef1 (このIDを非表示/違反報告)
サラスティー(プロフ) - 生まれたてさん» そう言って頂けて嬉しいです、うーチャン！私も大好きなんです、勘右衛門が← (2015年3月27日 16時) (レス) id: 74dfc3bef1 (このIDを非表示/違反報告)
サラスティー(プロフ) - 笹豆腐愛し隊隊長十六夜サザンさん» 殺気、分かります（笑）勘チャン…！嬉しいです！頑張ります！ (2015年3月27日 16時) (レス) id: 74dfc3bef1 (このIDを非表示/違反報告)
ももりん - バトルがおもしろかったです！続編楽しみにしてます!! (2015年3月27日 16時) (レス) id: 45e6ebfad2 (このIDを非表示/違反報告)
生まれたて - 勘ちゃんの戦闘シーンがかっこよすぎです！情景が浮かんできました！勘ちゃん愛してます♪ (2015年3月27日 11時) (携帯から) (レス) id: 079e5a0b02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラスティー | 作成日時：2015年1月12日 13時
