[ＲＫＲＮ］綾部と私の３６５日＊3

be with you *67 ページ18

私はやれやれ、と首を振るとそのまま猛毒ペット探しに専念することにする。



…そういえば薬に使われる爬虫類もいたっけ。

マムシ、サンショウウオ、ヒキガエル…民間薬ではイモリなんかも…。







すると突如豆乳の香気があたりをただよった。

…と言うことは十中八九。







久々知「A？勘右衛門を見なかった？」


A「やっぱり久々知先輩。いいえ、見ていませんが」





五年い組。
豆腐小僧の渾名を持つ久々知兵助先輩だった。

なんでも『豆腐を食べた皆が、嬉しそうな顔をしてくれるのが俺の幸せなんだ』
という名言まで残しているらしい。



久々知先輩は困ったように頭を掻いた。



久々知「そうか…参ったなぁ。勘右衛門のやつ、どこに居るんだ…。
　 そうだA、まだ聞いていない？
　 善法寺先輩がAのことを探されているよ」



A「え？私、ですか」



久々知「ああ。学園長先生がAに用があるらしくて。
　 俺から善法寺先輩に伝えておくから、直接お部屋に行ったらどうかな？」
　


A「はい、ありがとうございます。
　 あ、また良ければ今度豆腐、是非食べさせて下さいね！」



久々知「ん、もちろんだよ！じゃあ新しい調理法をまた考えておかないとなぁ」





久々知先輩は喜々として答えた。


実は私は、何を各層
久々知先輩の作る豆腐料理の愛好家でもあったのだ←



良質な大豆から作られる豆腐の美味しさと言ったらまた格別で。
スッキリとした口当たり、絶妙なほどの弾力感！

国産大豆１００%をふんだんに使ったほのかな甘みと、鼻に抜ける上品な香りが！









久々知「あ、見つけた！おーい勘右衛門！」









…あ、豆腐のことを考えているバヤイでは無かった。




久々知先輩が農園の中に入っていくのを見届けると、
私は学園長先生のお部屋に向かうことにした。



…こんな呼び出しを食らうと嫌な予感しか湧き起こらないのが人間の性だけれど。

ええい、もう後は野となれ山となれだ！




私は猛毒ペット探しをしている忍たま達の間を
するりするりと通り抜けながら、
学園長先生がいらっしゃるであろう離れに向かってひた走る。








そして私は離れに着くや否や、ふすまの前に手をついて呼びかけた。





A「学園長先生、西坂です。失礼致します」

学園長 「うむ、待っておったぞ。入りなさい」

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≪今日のラッキーアクション≫

自分の自慢話を誰かに語りまくれ！！３時間語れれば合格。

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