せんせーみたいな人になりました ページ49
『太宰、さん……なんで……』
太「私の授業がさっき終わったところでね。君の授業を見納めようと思ったのだよ」
『太宰さん……やっぱ私教師には向いてないわ』
というか、もう教師なんてこりごりだわ…
よっこらしょと体を起こす私に笑いかけながら彼は言った。
太「どうかな。君は意外と向いてると思うけど」
『いや、この際向いてる向いてないじゃなくてもう二度とやりたくないです』
太「でも、いい経験になっただろう？お陰で暴走も止められたんだ」
『それはそうですね。ここに派遣されて、体育祭に芥川たちが来てなければ暴走を止められら方法は見つからなかったでしょうし…
あれ？コレ芥川のおかげじゃね？感謝したくねぇ』
太「違うよ」
『え？』
太「暴走を止めたのは君の意思だ。私の異能のコピーじゃない。
異能力も身体機能の一つ。精神とも関係する。
君は先刻心の底から彼らを守りたいと思っただろう？
君の暴走を止めたのは彼らを守ろうとした君の強い想いだよ」
『想い…』
太「どうやら、成長したのは彼らだけではなく、君もだったみたいだね。
ほら、まだ授業は終わってないだろう？早く行き給え」
成長、か……
太宰さんは私が立ち上がるのに手を貸してくれた。
木の間を縫って優しい風が吹き抜けた。
＊
「遅いよせんせ！」
「爆豪おとりに逃げるなんてズリーぞ！」
「でもこれはせんせーの勝ちだね」
「えー！！」
相「みんな、ご苦労だった。金子先生もお疲れ様でした。一言お願いします」
『特に話すこともないんだけど、まず、こんな滅茶苦茶な授業についてきてくれてありがとうございました。
本当に貴重な経験をさせていただきました。みんながちょっとずつ変わっていくのを見るのはすごく楽しかったし、今日も成長したみんなを見れて嬉しかったです。
あー、えっと最後になりますが、旅行するときはヨコハマには絶対来ないでください。本当に危険だから。これガチで。絶対だかんな！！
これで今日の授業は終わりにしたいと思います。
今までありがとうございました」
飯「起立！
金子先生 短い時間でしたが、お世話になりました！
本当にありがとうございました！！」
「ありがとうございました！！」
先生、なんて……
『お前ら私が最初に言ったこと忘れたか』
ポカンとする生徒に向けて私は最後の言葉を投げつけた。
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きな粉の介 - めっちゃ笑いました!更新頑張ってください！ (2023年4月5日 17時) (
レス) @page40 id: 9166b2a8c5 (このIDを非表示/違反報告)
＜コ：ミ(プロフ) - 設定キーワードのクロスフェードってクロスオーバーと間違えてませんか…？ (2019年5月9日 22時) (レス) id: b213e88fd4 (このIDを非表示/違反報告)
[いくと](プロフ) - 月明かりさん» たしかにw太宰さんは人気者ですねぇw意外と太宰さんの髪の毛に需要があって驚いてますw (2017年11月10日 19時) (レス) id: aa1c3c8a58 (このIDを非表示/違反報告)
月明かり(プロフ) - 中也もそうですけど国木田さんもその藁人形を使いますねwwwww (2017年11月5日 1時) (レス) id: ccac1e297a (このIDを非表示/違反報告)
[いくと] - ルルさん» コメントありがとうございます！そんなところに需要が！！(笑)中也さんとかが呪いそうですね(笑)更新頑張ります！ (2017年11月2日 20時) (レス) id: 31ad1d6ed4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：[いくと] | 作成日時：2017年8月14日 11時
