カルテ34 ページ37
「美味しかった!!
茶漬け、ボクも好き!」
「気に入ってくれて良かった!」
茶漬けを初めて食べたシロは美味しさで笑顔になった。そんな天使の様な笑顔に敦は赤面していて、一時茶漬けの味を思い出せなかった。
「お水とお米って混ぜたら美味しいんだね…!」
「まァ、多少は作り方とかは変わってくるけどね。」
「亦食べたい!茶漬け!!」
「勿論いいよ。」
会計を済ませ店を出た2人。
「次は別の場所に行こう!」
「本当!?」
「うん!シロに色んなところ連れていきたいんだ!」
「あっくん………!!」
「え!?シッ、シロッ…!?」
シロに抱き着かれた敦は戸惑いを隠せない。
「人間、嫌いだけど…
あっくんは大好きッ!!」
「〜ッ///わっ、分かったから一寸離れよ?」
「?うん…」
シロをなんとか離し敦は顔から火が吹きそうな程顔が熱くなっていた。
(は、破壊力が凄すぎる……)
「?あっくん、早く行こうよ〜」
「あ、うん。」
腕をグイグイ引っ張るシロの頭を撫でて、次の目的地に向かった。
・
・
「!!!!??」
「シロッ!?」
次に来たのはゲームセンター。
扉が開いてすぐに耳に伝わる大音量にシロは気絶しかけ、敦がなんとか支えた。
「だっ、大丈夫…?」
「…ボクの世界、こんなに音が五月蝿くなかった。吃驚してる。」
呼吸を整えてもう一度扉を開ける。
再び気絶しかけるのをなんとか耐え、足を踏み出す。
中には若い男女が沢山居てシロは直ぐに出たくなったが、敦が折角連れてきてくれた場所だからと我慢する。
ショーケースを見て回ると動物のぬいぐるみが入っているのを見つけたシロはダッシュした。
「あっくん!之っ、何て云うの!?」
「之?之は………虎って云うんだよ。」
「虎…!恰好いい!!」
ガラスの向こうに並べられた虎のぬいぐるみを見たシロは興奮していた。
研究所から出た時に助けてくれた虎とは毛の色が違っていたが、それでもシロにとっては恩人だった。
「シロ、虎のぬいぐるみ取ってあげようか?」
「!出来るの!?」
「取り出し口に近いから出来るかも…やってみるね。」
敦はコインを入れボタンを慎重に押しながら、アームをぬいぐるみ迄近づける。
するとアームは首を引っ掛け、取り出し口迄ぬいぐるみを運んだ。
「うわぁ………!!!ヤッター!
あっくん凄いっ!取れるなんて凄い!」
ぬいぐるみを抱きしめピョンピョン跳ねるその仕草はとても可愛らしかった。
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No.0 - 42話の敦くんの一人称が俺になっています。何か意図があって俺にしていたなら、すみません! (2019年1月27日 17時) (レス) id: f53043040e (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - おもしろいです。続編希望です (2017年7月20日 5時) (レス) id: 84b7979bce (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - こんな遅くですが読んでて凄く楽しかったです!続編希望です!! (2017年3月19日 19時) (レス) id: bacc85789b (このIDを非表示/違反報告)
赤月 - 完結おめでとうございます!続編希望です! (2016年10月31日 16時) (レス) id: 196406772c (このIDを非表示/違反報告)
赤喰 - 完結おめでとうございます!続編作って欲しいです!! (2016年9月26日 23時) (レス) id: 63178f43ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十一葉(といちば)さん | 作成日時:2016年8月9日 17時