カルテ33 ページ36
「シーロー、朝だよ?」
「んぅぅ………?」
シロが目を覚ますと敦の顔がアップにうつる。
「もう、朝……………?」
「そうだよ。寝惚けてないで、支度して〜」
「今日も行くの………?」
「今日は休み。シロと行きたい所あるんだ。」
「行きたい所………?」
うん、と敦は笑顔で頷く。
シロは何処か分からずコテンと首を傾げた。
「何処に行くの?」
「よくぞ聞いてくれた!
先ずは〜、僕の好物を食べに行こう!」
「あっくんの、好きな物…?其れって…」
シロの質問に敦は笑顔になる。
「茶漬けだよ!」
・
・
「ここ、が………?」
「そう!此処で食べれるのです!」
敦が御機嫌なことにシロも笑が零れる。
「個室だし穴場かなって!
之ならシロも怖くないでしょ?」
「…!うんっ!」
「じゃあ、入ろう。」
扉を開けると数人が食事をしていた。
シロは少し怯えながらも敦にくっついて歩く。敦は店員さんに話すと直ぐに個室に入った。
「人間いないから、此処いい!」
「喜んでくれて良かった。」
新しい場所に来た小さな子供の様にキョロキョロと周りを見回すシロに笑う敦。
暫らくすると茶漬けと小さいスプーンとお碗が来た。
「あぅ…?」
「シロは未だ全部食べれるか分からないから…お碗によそってあげる。」
敦はお碗とスプーンを手に取りご飯と具を掬って入れ、最後にお茶を注いだ。
「わぁ…!」
目を輝かせるシロにスプーンとお碗を差し出す。
「じゃあ、食べよっか。」
「「いただきます。」」
声を揃えて手を合わせ、茶漬けに手を伸ばした。
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No.0 - 42話の敦くんの一人称が俺になっています。何か意図があって俺にしていたなら、すみません! (2019年1月27日 17時) (レス) id: f53043040e (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - おもしろいです。続編希望です (2017年7月20日 5時) (レス) id: 84b7979bce (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - こんな遅くですが読んでて凄く楽しかったです!続編希望です!! (2017年3月19日 19時) (レス) id: bacc85789b (このIDを非表示/違反報告)
赤月 - 完結おめでとうございます!続編希望です! (2016年10月31日 16時) (レス) id: 196406772c (このIDを非表示/違反報告)
赤喰 - 完結おめでとうございます!続編作って欲しいです!! (2016年9月26日 23時) (レス) id: 63178f43ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十一葉(といちば)さん | 作成日時:2016年8月9日 17時