カルテ24 ページ26
Prrrrr....
｢んぅ…？あっくん、何か鳴ってる…｣
｢あ、携帯だ。…はい、もしもし…え!?はい！分かりました!!直ぐ向かいますッ!!｣
｢(ﾋﾞｸｯ なっ、何…？｣
｢事件だって…！探偵社に行こ、シロ！｣
｢うっ、うん！｣
･
｢おい、遅いぞこz｢シロくぅぅぅん!!!｣あ゛!?｣
｢シロ君今日もメイド服着てくれたんだね可愛いよ素敵だよ!!其の儘私としんじゅ((殴｣
太宰が言い切る前にシロのグーが飛ぶ。
何故か太宰は嬉しそうだ。
･
｢国木田さん、事件って…｣
｢あぁ、まぁ之は事件と云って良いのか分からんが…｣
｢？｣
｢…民家の畑で泥棒を働いていた男が今朝、道端で血だらけになって倒れていたらしい。｣
｢え…!?｣
｢其の男は身元も不明で盗みを働いていたから民家の主は厄介払いが出来たと云っていたらしいがな。｣
国木田の言葉に敦は悩む。
｢死因は分かっているんですか？｣
｢ズタズタだったらしいが…獣の様な爪痕と銀色の毛が残されていたらしい。｣
｢ッ………｣
｢案ずるな。お前では無い筈だ。恐らくな。｣
銀色の毛と獣の様な爪痕。
其れは正に敦の異能･｢月下獣｣に当てはまる物だった。
｢誰か見た人とかは居ないんですか…？｣
｢否、街灯も何も無い完全な闇だったからか、目撃者は居ないらしい。只暗闇から男の悲鳴と思しき声が聞こえただけだそうだ。｣
｢そうですか…｣
｢乱歩さんが向かっているが手助けが必要ならお前も呼ぶとの事だ。念のため準備をしておけ。…後、向こうの小僧2号も連れていけ。｣
国木田が指さす方には泣きながら逃げるシロと其れを携帯のカメラ機能を連写しまくる太宰。
｢止めろ人間ー！｣
｢ほらほら早く逃げないと私のフォルダがいっぱいになっちゃうよ〜？｣←
｢うわぁぁぁん!!あっくん助けてぇぇぇ！｣
涙目で逃げ続けるシロは遂に並んで立っていた敦と国木田の後ろに隠れる。
尚も太宰はカメラを連写しまくる太宰の頭を国木田が叩き収集が付いた。
･
｢シロ、乱歩さんから要請が来たら僕等も行くよ？｣
｢え………｣
敦の言葉に青ざめるシロ。
｢こっ、之で…!?｣
｢…シロ、昨日買って貰った服に着替えておいで。｣
｢うん…………｣
メイド服で出動すると思い絶望していたシロの肩に手を置き、洋服を渡した。
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No.0 - 42話の敦くんの一人称が俺になっています。何か意図があって俺にしていたなら、すみません！ (2019年1月27日 17時) (
レス) id: f53043040e (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - おもしろいです。続編希望です (2017年7月20日 5時) (レス) id: 84b7979bce (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - こんな遅くですが読んでて凄く楽しかったです！続編希望です！！ (2017年3月19日 19時) (レス) id: bacc85789b (このIDを非表示/違反報告)
赤月 - 完結おめでとうございます！続編希望です！ (2016年10月31日 16時) (レス) id: 196406772c (このIDを非表示/違反報告)
赤喰 - 完結おめでとうございます！続編作って欲しいです!! (2016年9月26日 23時) (レス) id: 63178f43ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十一葉(といちば)さん | 作成日時：2016年8月9日 17時
