カルテ21 ページ22
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結局、服は男性でも大きすぎる黒いパーカーにショートパンツ、中は黒シャツに白ネクタイでサスペンダーを肩にかけず下に垂れ下げるというスタイルになった。
(パーカーがダボダボなのは萌え袖を狙ったという巧妙な手口)←
同じ物を5着も購入し、何故かその中にはメイド服迄紛れ込んでいるのをシロは知らない。
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満足気にお喋りをする女性3人の後で荷物持ちをさせられている男子が約2名。
敦は与謝野の持ち物を、シロは買った服が入っている紙袋3つ。
「あ、はは………矢っ張り荷物持ちかぁ…」
「あきさんとナオときょーか、怖かった…」
「頑張ったね(?)、シロ。偉い偉い。」
「…帰ったらギュッてして?」
「良いよ。」
怖い事が在れば敦に甘えたがるシロは可愛らしく、敦も思わず笑顔になる。
家に帰れば甘えられる。余程嬉しいのかくせっ毛がブンブンと左右に揺れる。
(尻尾………?)
感情を表すくせっ毛の事を犬の尻尾だと思わずに入られない敦だった。
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「まぁぁてぇぇぇ」(デジャヴ)←
「うわぁぁぁぁん!!来るな人間ー!!」
探偵社に戻りシロの服を見た男性陣は女性のファッションセンスに感心し、彼等もまたその中に紛れるメイド服に目が行った。
「何故メイド服が…!?」
「男性服のコーナーにあったのさ。」
「中国服も、あった。」
「ご奉仕させたくなりますわ!」
国木田と谷崎が驚きを隠せない中宮沢は興味を持ち乱歩は不敵に笑う。
その後ろで太宰はシロを捕らえようとしていた。
「之を着てくれるだけでいいんだよー!太宰さん許しちゃうよー!」
「大人の云うことなんて信じられるかッ!」
(ある意味正論だよね…汗)
言い訳をし逃げるシロを尚も追い続ける太宰。
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「っひ…………………」
「さァ追い詰めたよ?シロ君…」
愈々(いよいよ)壁に追い詰められたシロの前にはメイド服を抱き抱えながら手をわきわきと動かす太宰。
その顔はトラウマになるのではという位の闇に染まった笑顔。
その日シロの悲鳴が探偵社中に響き渡ったという。
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10000hit有難うございますぅぅ(ズッシャァァ
(スライディング土下座)
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No.0 - 42話の敦くんの一人称が俺になっています。何か意図があって俺にしていたなら、すみません! (2019年1月27日 17時) (レス) id: f53043040e (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - おもしろいです。続編希望です (2017年7月20日 5時) (レス) id: 84b7979bce (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - こんな遅くですが読んでて凄く楽しかったです!続編希望です!! (2017年3月19日 19時) (レス) id: bacc85789b (このIDを非表示/違反報告)
赤月 - 完結おめでとうございます!続編希望です! (2016年10月31日 16時) (レス) id: 196406772c (このIDを非表示/違反報告)
赤喰 - 完結おめでとうございます!続編作って欲しいです!! (2016年9月26日 23時) (レス) id: 63178f43ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十一葉(といちば)さん | 作成日時:2016年8月9日 17時