【文スト】献体No.1154793【男主】

カルテ19 ページ20

｢之と之はどうですか？｣
｢いい感じですわ♪じゃあ之も…｣
｢之なんか最高じゃないかい？｣
｢………｣
｢えっと………あの…｣




女性陣が次々と服を持ってきてはシロの体に合わせサイズやデザインの確認をする。
敦に服のセンスは分からないので取り敢えずシロを見守る立ち位置に居た…のだが。
男性用の服が沢山置かれた中で、一際異色を極める場所があった。





･




其処にはメイド服やら中国服やらが置かれていた。
しかも女性用の。




最初は男物を選んでいたナオミ達だったが興味は徐々に其方に向き、メイド服を着せ替えて遊んでいた。

(男なのにメイド服を…？シロは何が何だか分かってないし…)


純粋を利用した悪戯の良い例である。




｢じゃ、之着てきてください、シロさん！｣
｢あう…？｣


満面の笑みでナオミが渡したのは、赤色の中国服。


｢下から被るんだよ？後首のホックは外しておきな。｣

与謝野が着方を教えながらシロを試着室に突っ込んだ。




｢あの……………｣
｢なんだい？｣
｢シロ…男ですよ…？｣
｢勿論知ってる。｣
｢其の………止めた方が………｣
｢敦さん、敦さんも着てみますか？(黒笑)｣


与謝野を止めようとした敦にナオミが黒い笑顔でメイド服をチラつかせる。


｢…謹んでお断りさせてください……｣

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