カルテ17 ページ18
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「うぅ…どうして人間と…」
「いや、一応云うけど君も人間だからね?」
「子供に無理矢理な大人なんか大嫌いだッ!!」
「そんな大人に勝てない子供は大好きだよ。」
「シャーッ!!!」
云い返される事に腹を立てたシロは国木田の後ろから威嚇の声を上げる。
「…そういう訳だ。今日からお前も社員。仲間との結束は深めていろ。」
「そんなのあっくんとじゅんだけで良いもんッ」
「なっ、おまっ、社長だぞ…!?」
「はぁ……良い、国木田。下がれ。」
頬を愛らしく膨らませプイッとそっぽを向くシロとそんな彼に見蕩れる太宰を引っ張り、国木田は社長室から出た。
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「……大体お前らは上司を敬う事は出来んのかッ!」
「えー私はちゃんと説明してあげたよ?」
「其れ相応の態度と云う物があるだろうっ!
小僧2号、お前もだ!敬語を使わないなど…」
「けいごって何…?
後ボクはこぞうにごうなんて名前じゃないもんッ」
「ンなッ……………!!!」
事務室で絶賛国木田の説教タイムが繰り広げられていた。
国木田の前にはテーブルを挟み太宰とシロが(シロは敦の膝の上に)座っている。
怒られ反省すべき時なのに太宰は無駄口を叩き、シロは生意気を働く。そんな2人に挟まれている敦は冷や汗が止まらない。
「まァまァ、良いじゃないですか国木田さん。太宰さんは兎も角、シロさんは研究所から出たばかりの世間知らずですわよ?」
「さらっと酷い事言うね、ナオミ…」
「其れに、シロさんが折角入ったんですもの!歓迎会を開きましょう!!後服も買いに行かなくては!!」
ツッコミを入れる兄の言葉を無視し、ナオミはシロに熱視線を送る。
シロは其れに気付き敦の胸元に顔を隠した。
「抑(そもそも)妾達は未だ新入りに自己紹介してないねェ」
「あ、確かに!!」
与謝野の一言に宮沢が反応し、再びシロを追い詰めるメンバーであった。
(こんな人間達と仲良くなんてッ………)
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「えー?之って谷崎君の異能じゃないの?」←
「ぼっ、ボク何もしてないですって…汗」
酷い言われよう(´^p^`)←
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No.0 - 42話の敦くんの一人称が俺になっています。何か意図があって俺にしていたなら、すみません! (2019年1月27日 17時) (レス) id: f53043040e (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - おもしろいです。続編希望です (2017年7月20日 5時) (レス) id: 84b7979bce (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - こんな遅くですが読んでて凄く楽しかったです!続編希望です!! (2017年3月19日 19時) (レス) id: bacc85789b (このIDを非表示/違反報告)
赤月 - 完結おめでとうございます!続編希望です! (2016年10月31日 16時) (レス) id: 196406772c (このIDを非表示/違反報告)
赤喰 - 完結おめでとうございます!続編作って欲しいです!! (2016年9月26日 23時) (レス) id: 63178f43ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十一葉(といちば)さん | 作成日時:2016年8月9日 17時