七色の夢 (ページ16)

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第二話　みんなの好きなものページ16

紡「三月さん、好きなものってなんです？」

三「へ？オレの好きなもの？」

紡「サイトのプロフィールに載せるんです。身長とか血液型だけじゃ寂しいから」

三「なるほどな！
　オレの好きなものはもちろん、伝説のアイドル［ゼロ］！
　あの人に憧れて、アイドルを目指しはじめたんだ！」

紡「ああ、知ってます！人気の絶頂で姿を消したスーパーアイドルですよね」

三「うん。子供の頃、会ったことあるんだぜ。サインも書いてもらったんだぜ！」

紡「すごい！」

三「ゼロがオレの好きなもの！ゼロみたいになるのがオレの夢！
　そんで、いつか……オレがデビューして、同じアイドルになった時に、あの人にもう一回会えたら
　いいなあ」

『ナギさんの好きなものはなんですか？』

ナ「マイフェイバリットイズプリティガール。つまり、あなた方です。マネージャー」

『だって、紡ちゃん。良かったですね』

紡「あ、あはは。どうも……」

『でも、それはサイトに載せにくいです……他に、サイトに載せやすいものも、教えてもらえますか？」

ナ「ノーガール。ノーライフ。美しい女性が好きです。
　そして、全ての女性は美しい」

『うーんと……あ、そのストラップ、［魔法少女まじかる★ここな］ですか！？』

ナ「OH、イエス！まじ★こな、世界で最も偉大な作品のひとつです！」

『私も小さい頃よく見てました！素敵な作品ですよね！』

ナ「OH！イエス！」

紡「アニメ好きなんですね」

ナ「イエス！愛しています！
　ワタシはジャパニーズ・アニメのトリコです！相葉原にパレス建てる、マイドリームです！」

紡「な、なるほど。好きなものアニメ、と……」

一「私の好きなものですか？」

紡「はい。サイトに載せようと思って」

一「そんなことよりも、もっと有意義な情報があるでしょう。今後のスケジュールとか」

『それはまだこれからですよ……今は先にみなさんを知ってもらわなきゃですよ』

一「……好きなものですか…………これ、サイトに載せるんですよね」

紡「はい」

一「じゃあ、クールでシャープなもの」

『(じゃあ…？)』

紡「じゃあってなんです……？」

一「クールでシャープな文房具」

『嘘ついてませんか？』

一「うるさい人たちですね」

『でも、人気が出たらファンの子からプレゼントが贈られますよ。本当のことの方が…』

一「余計な心配はしないで」