忘 れ 物【Yuri.C】

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高校に入学して早数ヶ月。
もうすぐ2学期中間考査がやってくる。
　
　

周りからしたら早い、と思われるかもしれないけど
大学受験に備えて高得点を取りたいところなのだ。
　
　

そんな定期考査の勉強で使っているのが、
課題や授業などで大事だと思ったことを書き留めてるノート。
授業中にこっそり読んだりしている。
　


　
実はそんな大切なノートをどこかに忘れてしまったのだ。
さっきの時間、社会科教室で授業を受けたから、
あるとしたらそこだと思う。
　
　

　
めんどくさいけど大事な物だし後で取りに行くかー、、
　
　
　

なんて呑気に考えてたら
　
　

　
「佐藤さんってこのクラスで合ってる？」
　
　
　

...この学年にその苗字は私しかいない。
　

そしてこの声はまさか、あの人か？と思いながらも
声のする方に目を向ける。
　
　

そのまさかだ。
　


教室の入り口には "小悪魔系男子" として名高い、
あの知念侑李くんが私なノートを持って立っていた。
　
　
　



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