【Fischer's】お隣さんが騒がしい！2【モトキ】 (ページ3)

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カツ丼をAちゃんが作ってくれた翌日、久しぶりのメンバー全員集合での撮影だった。
撮影も終えて、みんなで飯を食ってる時にふと誰からだったのかAちゃんの話題が出始めた。

料理が上手いだとか、優しいだとか、全て彼女を肯定する言葉で隣人として、友達としても俺は嬉しかった。冷静な奴だからこそなんだろうけど、予想してなかった言葉がダーマから飛び出した。

ダ「それってさ、ややこしいことにならん？」

思い返せば流石ダーマとしか言えないけど、その感想は俺らが見ないようにしていただけで、ごく正論だと今では思う。
寧ろリーダーである俺が意識してなければいけなかった点ではないかと、改めて反省している。

他のメンバーもダーマの発言は予想外だったようで、それぞれが動揺を隠せずにいた。

ン「Aちゃんはそんなことしないよ」

ダ「可愛くて気が効くんだろ？料理が上手いんだろ？全員絶対好きにならない保証なくね？
別に否定とかしたい訳じゃなくて、その子が何もしなくてもメンバーの中でいざこざとかが起こんねえかって話だよ」

ダーマの言う事は的をついていた。だからこそみんな言い返すこともせずに黙り込むしかなかった。
きっとAちゃんを悪く思ってるメンバーはいないと思う、今の感情の話ではなく、未来の話だからこそ皆自信を持って発言が出来なかった。

シ「たしかにダーマの言ってる事は分かる」

俺がダーマの意見に頷くと、何人かが俺を見る。目で異議を申し立てる奴もいたけど、その気持ちも分からなくもない。

シ「ダーマは俺らの事心配して言ってくれたんだよな、ありがとな」

何があってからじゃ面倒じゃん。とそっぽを向いて眼鏡をかけ直したのはあいつなりの照れ隠しだろう。

俺がダーマの言葉の棘を抜いて全員に伝わるように言えば、納得したのかそれ以上目で訴えて来る事はなかった。

ぺ「まあ、正論だよなー」

モ「異性なわけだしね、無きにしも非ずだよな」

俺も含めて馬鹿だけど真面目なメンバーは皆、素直にダーマの意見を飲み込んだようだった。

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