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駅に着き改札をくぐると、見慣れた頭が見えた。
ニコニコしながら目的の相手の方へ向かっていると、
「ねぇねぇ!お姉さん暇??そんなにニコニコしてどこ行くの〜?」
あちゃー捕まった。めんどくさいな。
近くを通る人たちは見て見ぬ振りだ。
「……ごめんなさい、待ち合わせしてるので…」
「じゃあ、その待ち合わせの時間までお茶でもどう??」
「いや、本当にごめんなさい。もうその人いるので…」
「えー!どこどこ??じゃあその子も一緒にお茶しよう!
お姉さんのお友達なら絶対可愛いんだろうなぁ〜」
「あ、Aどうしたの?道迷ってるのかと思ったよ〜。あれ?その方はお友達?見ない顔だなぁ〜」
「あっ!メ…関ちゃん!!!ごめんね待ったよね!?」
「………あっ。男の方!そうかそうか!失礼しました!」
「あっ、行っちゃった!…やっぱ迎え行った方が良かったかぁ〜」
あちゃーと言いながらもニコニコしているこの顔は確信犯の顔だ。
"ありがとう!お待たせしてごめんね?"そう言えば、ニコニコしながら大丈夫!と言いながら目的の場所へ向かった。
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作者名:もーりー | 作成日時:2020年4月29日 22時