イナズマイレブン【一斉・ひとりかくれんぼ】１０−回想編−

＃１９２ すまない、半田 ページ3

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―――……


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「…半田…お前…何で…」


「…悪い…俺が、俺が…半田を…助ける事が出来なかったから……」


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染岡は、
リビングの床に横たわる半田を見た。


春奈は豪炎寺の横腹を押さえながら、顔を俯かせていた。


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「…すまない、半田…」


「お兄ちゃん…」


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染岡や壁山は、
まだ信じられないという表情をしていた。


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『“こうすれば”、空介にも……』


『早く“逢える”かなって……』


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半田はそう言って、
苦しんで…亡くなってしまった。


俺はただ見てるだけだった。


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「…半田、すまない、ありがとう…」


「風丸……」


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そう風丸は鬼道の隣に座り、
半田にそう呟いた。


そして、
半田の見開いたままの瞼を
手を添えて閉じてやった。


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「風丸…そういえばお前も…目が…どうかしたのか？」


「ん…？」


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染岡は風丸の肩を掴むと、
風丸は微笑みながら振り返った。


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「っ…風丸…お前っ、目から血……！」


「風丸さん！すぐに…！」


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「あ、もういいんだ…痛みも麻痺して何も感じない。もう、“いいんだ”よ」


「……風丸…」


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それを聞いて、豪炎寺が
弱々しく呟いた。


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「それよりさ、俺たちはもっと先に“話し合う事”があるんじゃない…のか？」


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風丸は鬼道に笑いかけた。


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